リン酸の語り処

遊戯王OCG考察・構築案の物置です。

【三十六面相】デッキ紹介&解説

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初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもありがとう。どうも、リン酸と申します。

 

2022年もじきに終わりとなります。早くない?

今年は記事を4つ以上書きたいと言った記憶があるので駆け込みで終わらせに来ました。紹介するデッキ自体はかなり時間をかけて練り込んだものです、きっと大丈夫。

 

今回着目するカードは《モンタージュ・ドラゴン》。手札のモンスター3枚の合計レベルを攻撃力に変換する効果を持つ豪快なモンスターです。その効果を最大限発揮できるよう、レベル12モンスターを中心としたギミックを搭載したデッキとなります。

ロマンコンボから派生させ堅実に戦えるデッキに仕上げたので、何か少しでもアイデアの一助となりましたら幸いです!

 

 

三十六面相】(2022.10制限)

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コンセプト

モンタージュ・ドラゴン》とレベル12

本デッキは「最大攻撃力の《モンタージュ・ドラゴン》による勝利」がコンセプトとなります。どうせ狙うなら大きいに越したことはないので。

モンタージュ・ドラゴン》は手札からモンスター3枚を墓地に送り、元々のレベル合計×300の攻撃力となります。最大攻撃力である10800を狙う場合、レベル12モンスターが3体必要になります。

 

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モンタージュ・ドラゴン | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

本記事投稿時点でのメインデッキに入るレベル12モンスターは下記の通り。ほとんどが癖の強い特殊召喚モンスターであり、とりあえず入れれば仕事ができる…というわけではありません。

加えて《モンタージュ・ドラゴン》は手札からモンスターを墓地へ送る必要があるため、手札に抱えやすいレベル12であることが前提となります。

 

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改めて見てもクセが強い。

 

 

上記を取りまとめると、コンセプト成立に伴う課題は以下の通り。

① 《モンタージュ・ドラゴン》の用意

レベル12モンスター×3体の手札への確保

 

この2つを解決する手段として、《スモール・ワールド》+《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》の組合せに着目しました。

裏側除外をコストにあらゆるモンスターに触ることのできる《スモール・ワールド》で《モンタージュ・ドラゴン》をサーチ。コストとして裏側除外した機械族・レベル12を《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》で回収して手札コストも揃える…という算段です。

 

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機巧鳥-常世宇受賣長鳴 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

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スモール・ワールド | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

この組み合わせをベースに、裏側除外の用意・回収手段として次のカードを採用しました。

 

・裏側除外の用意

スモール・ワールド》 《決闘塔アルカトラズ

・裏側除外の回収

機巧鳥-常世宇受賣長鳴》 《原初の種

 

 

特に《決闘塔アルカトラズ》は展開補助や疑似的な防御手段としても優秀で、後述するカード群との相性補完もあり気に入っています。

 

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決闘塔アルカトラズ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

《サイバー・ヴァリー》と《復烙印》

コンセプトの都合上、サーチしづらいカードが中心であり且つ手札消費も激しいため、安定した手札供給が必要になります。

本デッキでは《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》から特殊召喚できる《サイバー・ヴァリー》をドローギミックとして採用しています。加えて、その効力をさらに発揮させるため《復烙印》も合わせました。

 

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サイバー・ヴァリー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

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復烙印 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

サイバー・ヴァリー》が光属性であることから、自身の除外に合わせて《復烙印》が反応するため噛み合わせが非常に良いです。

この組み合わせでできることを紹介します。

 

 

❶ 手札コスト1枚で墓地の任意のカードを回収

サイバー・ヴァリー》の効果で墓地のカードをデッキの1番上に置くことができ、その後《復烙印》が発動してそのカードをドローして手札に加えることができます。

 

要するに墓地の好きなカードをサルベージできるため、《原初の種》や《スモール・ワールド》のように使い回す価値のあるカードを再利用ができます。《原初の種》を2回発動してモンタージュの用意を完成させる…なんてことも夢ではありません。というかやります。

 

 

❷2枚(ヴァリー)+1枚(復烙印)の3枚ドロー

3枚ドローのほうも言わずもがな強力です。何よりやってる側は楽しい。この快感のためにデッキを回していると言っても過言。

 

復烙印》で《サイバー・ヴァリー》はデッキに戻るため、ヴァリーが尽きてドローギミックが機能不全にならないのも非常に良き。

ドローで引き込んだ2枚目の《サイバー・ヴァリー》を《決闘塔アルカトラズ》で特殊召喚し、さらにドローしたり防御手段として扱うといった芸当もできるため、そもそものデッキコンセプトとの噛み合いが異常です。

 

この2枚の組み合わせですが、

サイバー・ヴァリー》→《機巧鳥-常世宇受賣長鳴

復烙印》→《スプリガンズ・キット

と触れることから揃えることも難しくなく、早ければ2ターン目には機能し始めます。

 

 

初動

ドローエンジンである《復烙印》にアクセスできる《スプリガンズ・キット》を主体とするため、《スプリガンズ・メリーメーカー》→《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》と繋がるようにランク4を立てることを初動としています。

 

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ギガンティック“チャンピオン”サルガス | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

初動でのランク4の立て方は以下の通り。

① 《スプリガンズ・キット》+《烙印の気炎》のコスト

② 《機皇兵廠オブリガード

 

どちらのパターンでも最終的に「X素材2個の《スプリガンズ・メリーメーカー》+《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》」と並べ、相手ターンにメリーメーカーの効果で《鉄駆竜スプリンド》を落とすまでが一連の流れになります。

細かい分岐や違いもあるので軽く説明します。

 

 

① 《スプリガンズ・キット》+《烙印の気炎》のコスト

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スプリガンズ・キット | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

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烙印の気炎 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

烙印の気炎》を持ってくる《スプリガンズ・キット》と、《烙印の気炎》の効果でサーチした《スプリガンズ・キット》2枚目でランク4を組む動きになります。

 

烙印の気炎》のコストには《鉄駆竜スプリンド》を落とせる機械族モンスターが適任です。スプリンドの効果で先述の盤面に《スプリガンズ“キャプテン”サルガス》を追加したり、《スプリガンズ・ブラザーズ》を加えてリソース確保などの上振れに繋がります。

スプリガンズ・キット》が絡んでいるので、次ターンには《復烙印》の準備まで整うところも大きいですね。

 

 

② 《機皇兵廠オブリガード》

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機皇兵廠オブリガード | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

機皇兵廠オブリガード》から機皇兵を並べてランク4に繋ぐ動きになります。こちらは①と比べて消費が少ない分、《スプリガンズ・キット》が絡まないため烙印関連に触るタイミングが遅れます。

 

機皇創出》から《機皇兵廠オブリガード》を持ってきた場合、《ギガンティック“チャンピオン”サルガス》の効果で《機皇創出》を手札に戻して再利用できる上振れが見込めます。

また、《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》→《機皇枢インフィニティ・コア》→《機皇創出》と繋がるので、遅れは出ますが安定を取れる動きになっています。

 

 

2ターン目以降は確保したリソースをもとに、ランク48シンクロを中心に柔軟かつ臨機応変に動きます。特にリソース確保と盤面補強のために《混沌魔龍 カオス・ルーラー》を出すことを優先しています。

機巧鳥-常世宇受賣長鳴》をいかに早く確保できるかでモンタージュまでの道程が変わるため、そこを補強できるカオス・ルーラーは重宝します。《原初の種》や《流星輝巧郡》を落とされたら苦笑いと拳が出ますが、そこはご愛嬌。

 

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混沌魔龍 カオス・ルーラー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

カード紹介

レベル12モンスター

今回採用したレベル12は3種類、《TG ハルバード・キャノン/バスター》《機皇神マシニクル∞》《竜儀巧-メテオニス=DRA》といった錚々たる顔ぶれになります。

共通することは攻守が同じ機械族であるという点で、先述のとおり《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》の回収効果に対応しています。

モンタージュのコスト以外に役割を与えることで、レベル12モンスターでも戦えるということを意識した形になります。基本はコストになりますが。

各カードについて、以下で詳しく説明していきます。

 

 

TG ハルバード・キャノン/バスター

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TG ハルバード・キャノン/バスター | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

攻守が同じ機械族において最高の攻撃力(4500)を誇ります。《決闘塔アルカトラズ》のコストとして非常に優秀で、このカードが負けることはほぼありません。

地属性であることがとても重要で、《スモール・ワールド》でこのカードを経由すると《モンタージュ・ドラゴン》をサーチできます。他のカードと重複しやすい要素が機械族しかないため、あらゆるカードへの切り口になれる点が使いやすいです。

 

モンスター効果を使うことはないので、テキストはインクのシミとして扱います。使えれば強いんですけれどね。

 

 

機皇神マシニクル∞

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機皇神マシニクル∞ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

機皇創出》でサーチできるため、手札に加えやすいレベル12として採用しています。攻撃力4000の機械族であることから、《竜儀巧-メテオニス=DRA》の儀式素材と効果のコストとして適任です。加えて光属性であるため、《竜儀巧-メテオニス=DRA》の効果で除外されると《復烙印》でデッキに戻すこともできます。

この動きを《決闘塔アルカトラズ》や《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》と合わせることで、アルカトラズ用のコストと儀式素材の両方を担保できることになります。

 

正規召喚できる可能性が僅かながらあるため、テキスト半分がインクのシミです。構想段階ではモンタージュに次ぐ主役でしたが、諸事情(他の方とコンボ丸かぶり)のため都落ちとなりました。

 

 

竜儀巧-メテオニス=DRA

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竜儀巧-メテオニス=DRA | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

本デッキのメインアタッカーの1枚。《流星輝巧郡》で他のレベル12・機械族を素材に儀式召喚できるため、レベル12モンスターで戦うという点を成立できています。先述の通り《復烙印》との相性も良く、《流星輝巧郡》の回収効果と合わせて盤面維持しやすい事も高評価の一因です。

レベル12の中では最優先で触ることを意識しており、《決闘塔アルカトラズ》や《スモール・ワールド》のコストに積極的に絡めるようにしています。

 

墓地にいることが殆どなので、手札に抱える場合は《原初の種》か《創世の預言者》で拾う形になります。モンタージュを出す=デュエル終盤であることが多いため大抵回収手段が用意できており、特に困ったことはないですね。

 

 

スプリガンズと烙印

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復烙印》をサーチできる《スプリガンズ・キット》を中心に、《混沌魔竜 カオス・ルーラー》やランク4で戦うための基盤として採用しています。特にレベル4を並べることに長けており、ランク4を立てる点において使い勝手がいいです。

 

レベル4の並べ方

1. 《スプリガンズ・キット》+《烙印の絆

2. 《スプリガンズ・ロッキー》+《スプリガンズ・ブラザーズ

3. 《白の聖女エクレシア》《赫の聖女カルテシア

 

 

烙印の気炎》や《決戦のゴルゴンダ》のコストを回収する目的で《ダイガスタ・エメラル》を出し、《旋壊のヴェスペネイト》を重ねることである程度戦えるようにしています。

終盤には素材4枚分の《塊斬機ダランベルシアン》で《原初の種》や《スモール・ワールド》を加える等、デュエル全般を通して重要な役どころとなっています。

 

烙印=融合(ミラジェイド)の印象が強かった自分にとって、ランク4主体で戦う事もできる事実は新鮮でした。友人に勧められて触ってみましたが、種類が豊富なだけあって出来ることも幅広い所感です。

 

 

スモール・ワールド

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本文でも度々名前の挙がる《スモール・ワールド》。手札・デッキのモンスターをコストにあらゆるモンスターへ可能性を繋げる、魅力ある1枚です。

初動・コンボ用のパーツ集めに使えて非常に便利ですが、カードを裏側除外する必要があるため考え無しに使えないという一面があります。

 

本デッキでは「機械族」という点で繋げられるカードが多く、レベル12・機械族を除外して《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》に繋げることが多いです。コストとして裏側除外したレベル12・機械族が回収できる事に加え、そのまま《復烙印》+《サイバー・ヴァリー》の動きに繋げて…と、その後の流れもある程度期待できるのも良き。

 

本デッキの《スモール・ワールド》のサーチパターンをいくつか紹介させていただきます。挙げ出すとキリがないので主要なところだけですが。

 

 

① 《TG ハルバード・キャノン/バスター》→《モンタージュ・ドラゴン》→《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》

地属性→地属性・レベル8→レベル8」の共通項から《カオス・ソルジャー -開闢の使者-》に繋ぐ動きです。《原初の種》がある場合にモンタージュ+コストを揃える目的で使います。

開闢特殊召喚コストにて墓地の光属性・レベル12を除外しておくと、《原初の種》で《モンタージュ・ドラゴン》と一緒に回収できるためよく使う動きです。

 

 

② 機械族→レベル8スプリガンズ→《モンタージュ・ドラゴン》

機械族(炎属性以外)→機械族・レベル8→レベル8」の共通項から《モンタージュ・ドラゴン》を加える動きになります。

レベル8スプリガンは序盤〜中盤での仕事が主なので、頃合いを見てエメラル等でデッキに戻しておきます。

モンタージュ・ドラゴン》以外にも《カオス・クリエイター》や《混沌の黒魔術師》にも触れるため、痒いところにも手が届く仕様です。

 

 

③ 機械族→《機皇帝ワイゼル∞》→《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》

機械族(闇属性以外)→闇属性・機械族→機械族」の共通項から、《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》を加えて《竜儀巧-ファフμβ》を狙う動きになります。

長鳴から《機皇枢インフィニティ・コア》→《機皇創出》と繋ぐことで、ワイゼル∞インフィニティ・コアでランク1が組めます。

利点として、《機皇創出》のサーチ先を《流星輝巧群》の儀式コストになる《機皇神マシニクル∞》に充てられます。

 

 

その他細かいところはありますが割愛。基本的には盤面に合わせて、柔軟かつ臨機応変にサーチ先を入れ替えます。

 

 

コンボ外のカード

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上述のコンボ関係以外で採用されたカードについて、以下に記していきます。

 

 

カオス・クリエイター

混沌の黒魔術師

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混沌の創世神 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

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混沌の黒魔術師 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

2枚とも墓地リソースの再利用が目的となります。

混沌魔龍 カオス・ルーラー》により墓地に落ちた《サイバー・ヴァリー》や魔法カードを回収して、カオス・ルーラーによる下振れを減らす意図もあります。

このカード自体はデッキの本筋に関係ない事もあり、《決闘塔アルカトラズ》の除外コストに充てても「勿体ないなぁ…」程度の気持ちで済みます。レベル12・機械族だけだと足りない事もあるので、意外と重要なところです。

 

 

影星軌道兵器ハイドランダー

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影星軌道兵器ハイドランダー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

相手ターンに動けるカードが欲しい、《混沌魔龍 カオス・ルーラー》で拾える、《決闘塔アルカトラズ》のコストに充てても心が痛まない…といった背景からの採用しました。

ダイガスタ・エメラル》等の存在から召喚条件を満たしやすく終盤でも召喚を狙えるため、想像以上に腐りにくい所感です。

攻撃力3000というのも大事な点です。《決闘塔アルカトラズ》での勝負時に《天獄の王》等を除外されて負ける事も多々あったので…

 

 

創世の預言者

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創世の預言者 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ヴァリー+復烙印で引きこみたいカードその1。

モンタージュ・ドラゴン》やレベル12を筆頭に、最上級モンスターをサルベージする役割を担います。

スプリガンズ・ブラザーズ》と組み合わせて、最上級を拾いつつランク4展開に繋いだり。名称ターン1の制約も無いことから《神聖魔皇后セレーネ》とも相性抜群です。《スモール・ワールド》との相性を見ても重複が少なく、理論上このデッキとの噛み合わせは最高だと思います。

 

友人には「小学生が組んでたデッキでしか見たことない」と言われました。正直分からなくもない。

 

 

決戦のゴルゴンダ

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決戦のゴルゴンダ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ヴァリー+復烙印で引きこみたいカードその2。

②の破壊を肩代わりする効果が強力なのは言わずもがな、③の効果も非常に優秀です。何一つ弱いことが書いてないので、初見だと大抵効果を読み直されます。

「自分フィールドのカード」の破壊を肩代わりできるため、このカード自身が破壊される場合も効果を適用できますエクストラデッキが圧迫されるとはいえ、正直破格の性能だと思います。

決闘塔アルカトラズ》の効果②と合わせる事で、アルカトラズは崩落しないけど相手盤面は吹き飛ぶという珍妙な動きも狙えます。

 

サイバー・ヴァリー》単騎エンドの状況ですら安心感を覚えるほど頼もしい1枚です。《スプリガンズ・ロッキー》で墓地から拾う事もできますが、あるだけで安心感が違うので3枚採用。

 

 

禁じられた一滴

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禁じられた一滴 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ヴァリー+復烙印で引きこみたいカードその3。

打点補助+効果無効と、捲る状況ではこの上ない働きをしてくれます。盤面整理や《スプリガンズ・ブラザーズ》を捨てる役割も兼ねています。

 

このデッキが耐性持ちを苦手としているので、明確な詰みの状況を減らすため採用しています。永続系のカードも多いためコストに困りにくく、引き込めるだけでもかなり安心感があります。

大量にドローして楽しくなっても、盤面返せなかったら勝負自体は負けですからね。

 

 

 

エクストラデッキ

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深淵竜アルバ・レナトゥス

サウザンド・アイズ・サクリファイス

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深淵竜アルバ・レナトゥス | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

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サウザンド・アイズ・サクリファイス | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

俗に言う簡易サウサクのセット。

ランク1を組みやすくする、《神聖魔皇后セレーネ》を強く使う等の理由はありますが、アクセスしやすい除去札としての役割が1番大きいです。とりあえず簡易サウサクで露払い…というのは散々やられてきたので手応えはあります。

また、相手ターン中に《旋壊のヴェスペネイト》やセレーネで蘇生する候補としても優秀です。

 

ただ、2枠分を取られるという事もあるので、差し替え候補が見つかれば変える可能性は十分ありそう。

 

 

武神姫-アマテラス

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武神姫-アマテラス | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

除外された《サイバー・ヴァリー》や《機巧鳥-常世宇受賣長鳴》を再利用する役割になります。

自ターンは帰還、相手ターンは回収と効果が変わりますが、《決闘塔アルカトラズ》の存在から相手ターンの回収も活用できる点が気に入っています。

 

このカードを上手く使える人は遊戯王が上手い、そう教わってきた人生です。未だにこの印象は抜けませんね。

 

 

神聖魔皇后セレーネ

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神聖魔皇后セレーネ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

盤面に散らかったモンスターをまとめつつ、《創世の預言者》を蘇生するために採用しています。エクレシアを素材にすれば出せるため、召喚に困ること自体はほぼありません。

サウザンド・アイズ・サクリファイス》や《混沌の黒魔術師》を蘇生できるので、状況に合わせて切り替えられるのも良いですね。また、《創世の預言者》・《カオス・クリエイター》と合わせて相互に使い回せる点も気に入っています。

 

セレーネ自体にも名称ターン1の制約がないため、枚数を増やして《創世の預言者》との組み合わせを強くするか絶賛検討中です。

 

 

 

あとがき

本デッキの紹介は以上となります。ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

ロマンを求める反面、どこまで現実的なラインまで落とし込むかでかなり苦心しましたが、自分なりに納得のいく形に収められたので満足しています。

展開力に長けたテーマ群を組み合わせた事もあり、大抵の相手と安定して戦えるというのも自分の好みに合ってかなり気に入っています。何よりリモート対戦において使い勝手がいいですね。

 

自分のデッキはリモート対戦に向かないものが多いので、そういった点でも組んで良かったと思います。ほんとにね、毎回悩むんですよ。マジで。

 

 

余談ですが、皆さんは《モンタージュ・ドラゴン》を見ると何を思い浮かびますか?アニメのワンシーン、知り合いが使っていた、動画で見た、この記事で初めて見た、etc…。様々だと思います。

僕の場合、間違いなくtoosrさんという方の《モンタージュ・ドラゴン》のデッキだと言い切れます。今でも分かる人はどれだけいるのか。

初めて見た時の印象がずっと理想として残ってます。今回はそれを自分なりに形に出来たのかなぁ、と思っていたり。

 

若い頃に描いた憧れというものは、月日が経っても思ったよりも色褪せないものです。自分も描かれる側に立ちたいと願ったものですが、なんとも難しいもので。

いつの間にかやらかす人のイメージしか持ってもらえなくなりました。どこで道を違えてしまったのだろうか。

 

 

閑話休題

改めまして、ここまでご覧いただきありがとうございました。皆様にとって少しでも有意義なものとなっていれば冥利に尽きます。

 

本レシピ以外にも、現存するものはニューロンにて全てレシピを公開しています。興味がありましたら「リン酸(@wynn_h3po4) レシピ」で見れますので、良ければ是非!

もし気に入ったらグッドボタン等いただけると、承認欲求の怪物が暴れずにすみます。最近は大人しいですが。

 

 

これで全てのデッキを記事にまとめることが出来ました。年内に4つ記事を書く目標も達成したので、安心して年を越せそうです。

今後の展望としては前記事で呟いた通り、過去に紹介したデッキの改築後レシピ紹介に着手しようと思います。1番の古株にもなると3年使ってることになるので、流石に当時とは似ても似つきません。数も多いので時間はかかりますが、気長に書き連ねていこうと思います。

あと何回こうやって書けるかも分からないですからね。

 

それでは、またの機会に。 

皆様良いお年を!🌅