リン酸の語り処

遊戯王OCG考察・構築案の物置です。

【春場所】デッキ紹介&解説

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初めましての方は初めまして、そうでない方はいつもありがとう。どうも、リン酸と申します。

肌寒い時期となりましたが気づけばもう冬。いつの間にか今年も終わりが近づき、昨年より多く記事を書きたいと言っていたのも最早懐かしい日々です。

 

今回着目したカードは今年の春に登場した《席取-六双丸》。遊戯王OCG史上でも類を見ない効果で当時はかなり話題になりました。つい最近マスターデュエルにもURで実装されたそうですね、迷惑すぎる。

今回紹介するデッキは、その独特な効果を活用するため《ハイパーサイコライザー》との組み合わせに着目したものとなります。デッキ名にもある通り、春らしく心温まるギミックに仕上がっています。この記事を通して少しでも参考になれば幸いです。

 

 

春場所】(2022.10制限)

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コンセプト

《席取-六双丸》の活用

本デッキは「《席取-六双丸》により盤面を荒らす」ことをコンセプトとしています。

特異な効果をテキスト欄ギチギチに詰め込んでおり、効果を把握できていない方も多いと思われるので簡潔にまとめます。

 

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席取-六双丸 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

席取-六双丸

相手のバトルフェイズに発動する強制効果

② お互いのメインモンスターゾーンを自身の位置から時計回りに1〜6と指定(下記画像参照)

③ サイコロを振り、出た目と同じ指定位置に移動

④ 移動先のモンスターを自身のX素材化する

⑤ 自身の効果でX素材が7つ以上になるとデュエルに勝利

 

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特殊勝利という魅力的な効果を持っているものの、基本的に運頼りであることに加えて相手バトルフェイズでしか効果を発動できません。つまり、バトルフェイズに入らない限りただの守備力3000の壁です。加えて耐性も何一つないため、バトル以外でも簡単に除去されてしまう可能性が高いです。

そのため《席取-六双丸》の効果をうまく発動させるためには、バトルフェイズへ誘導しつつ相手の行動をある程度抑制する必要があります

 

この観点から《席取-六双丸》と組み合わせるカードとして、《ハイパーサイコライザー》が適していると考えました。

このカードも効果がややこしく把握できていない方も多いと思われるので、以下に簡潔にまとめます。

 

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ハイパーサイコライザー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ハイパーサイコライザー》 

❶ 自身より攻撃力の低いモンスターは攻撃不可
❷ 自身より攻撃力の高いモンスターは効果発動不可
❸ 相手に破壊されると同種族・属性」のチューナーと非チューナーの組み合わせをサルベージ

 

除去効果持ちのモンスター群は軒並み攻撃力2100以上はある(気がする)ため、基本的に《ハイパーサイコライザー》の制約にかかります。

なので、展開するためには必然的にイコライザーを戦闘破壊しなければならず、つまるところ相手はバトルフェイズに入る必要があります。

その結果として、《席取-六双丸》の効果が誘発される形になります。《席取-六双丸》自身の攻撃力は600と貧弱なのでイコライザーの制約にかかることはありません。

 

本デッキの立ち回りとしては《席取-六双丸》と《ハイパーサイコライザー》を常に並べることを想定し、そこに肉付けする形で展開していきます。

そして1番大切なことなのですが、このデッキでは《席取-六双丸》による特殊勝利は積極的には狙いません。特殊勝利できたらいいな程度に抑えておき、《席取-六双丸》を何度も何体も並べる方針に舵を切っています。

特殊勝利に寄せると失敗した時のケアがかなり厳しかったので、いっその事何度も出し続けてればいずれ勝てるのでは?と考えるほうが気楽だと思った次第です。あとはいっぱい出したほうが楽しい。

 

 

電脳堺と春化精について

本デッキは動きの軸として電脳堺春化精を採用しています。 

このカード群も効果がややこしく雰囲気だけ知ってる方も多いと思われるので、以下に簡潔にまとめます。

 

電脳堺

❶ 場で対象に取られる電脳堺と、手札で発動する電脳堺の2枚セットで動く
❷ 対象に取った種類以外の電脳堺をデッキから落とす
発動後はレベル3、ランク3以上しか出せない(リンク不可)

展開と手札は等価交換(使う分だけ減る)

 

電脳堺の役割は、《席取-六双丸》や《ハイパーサイコライザー》を出すためのランク6生成基盤となることです。電脳堺はランク3,6,9や星6,9シンクロの召喚に長けており、このデッキにおける主軸のモンスターを出しやすいです。

手札消費が激しいものの展開と同時に後続の確保もある程度行えるため、リソース管理さえできれば継続的にランク6を組み続けられます。そのため、《席取-六双丸》を何度も出すコンセプトと合致しています。

 

加えて、《電脳堺門-朱雀》や《電脳堺門-青龍》のおかげでリソース維持・盤面解決の面においても安定する印象です。特に朱雀の存在が大きく、電脳堺におけるリソース枯渇のイメージが少ないのはこのカードに起因してると言っても過言ではありません。

 

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電脳堺門-朱雀 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

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電脳堺門-青龍 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

2枚初動であることからデッキスロットをかなり取られる印象はありますが、実際運用してみると意外と削っても機能する所感です。本デッキでも20枚程度とデッキの半分で収まっているので、意外と自由枠は多いと思います。

 

 

 

春化精》 

❶ 自身と手札のモンスターをコストにして、墓地から地属性モンスターを蘇生
❷ 発動後は地属性モンスター以外は効果発動不可(特殊召喚は可能)
❸ 展開と手札は等価交換(使う分だけ減る)

 

春化精の役割ですが、《ハイパーサイコライザー》の盤面への復帰が主になります。イコライザーが地属性であることから、春化精さえ握っていれば破壊されてもすぐに帰ってこられるため非常に安定します。

さらに最も相性の良い点として、ハイパーサイコライザー》の破壊された時の効果が挙げられます。

相手に破壊されると「同種族・属性」のチューナーと非チューナーの組み合わせをサルベージ

 

 

イコライザーが相手に破壊されたときに天使族・地属性である春化精と《メンタル・カウンセラー リリー》をサルベージすることで、実質的にイコライザーの蘇生サイクルが完成します。手札コストも一緒に用意できることもあり、春化精の手札消費が激しい問題も同時に解決できます。

補足ですが、天使族・地属性のチューナーは現時点で《メンタル・カウンセラー リリー》しか存在しません。どれだけ効果がお淑やかであってもこのカードしか選択肢がありません。頼むから増えてくれ。

 

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メンタル・カウンセラー リリー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

電脳堺春化精の共通点として、展開力に優れている代わりに手札消費が激しいです。展開に使った分だけ手札が減ります。当たり前だろ。

そのため、手札コストを確保する手段として《甲纏竜ガイアーム》や《ヴァレルロード・R・ドラゴン》を採用しています。この2枚を後述する初動で用意しておき、次ターン以降のコスト確保を意識しています。

 

甲纏竜ガイアーム》は装備モンスターが攻撃された場合でもドローができるため、戦闘破壊を誘導しやすい《ハイパーサイコライザー》と非常に噛み合うところも良し。

ヴァレルロード・R・ドラゴン》も盤面を整理したりフィールド上の電脳堺魔法・罠を剥がして墓地効果を使う等器用に動けるため、使い勝手はかなりいいですね。

 

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甲纏竜ガイアーム | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

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ヴァレルロード・R・ドラゴン | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

上記2枚でコストを確保しつつ電脳堺で《席取-六双丸》、春化精で《ハイパーサイコライザー》を出し続けることで持続可能な双六ライフを楽しむというわけです。特にイコライザーを如何に維持できるかがコンボ成立に大きく関わるため、春化精による蘇生サイクルを最優先で狙うように意識しています。

 

 

初動

理想としては、電脳堺の展開から《甲纏竜ガイアーム》を経由しつつ《永遠の淑女 ベアトリーチェ》を出す形になります。盤面に「星3チューナー+星3非チューナー+星6」と並べばいいので、手札の電脳堺に合わせて適切なルートを取ります。

この動きを取れた場合、ベアトリーチェで自分ターンに落とすカードは《ヴァレルロード・R・ドラゴン》にしておき、ベアトリーチェに装備したガイアームを破壊することで手札コストとして加えておきます。少々もったいない気もしますが、序盤のベアトリーチェは戦闘以外で除去される印象が強いため、コスト確保を優先しています。

 

相手ターンに落とすカードですが、春化精が手札にある場合は《救いの架け橋》か《メンタル・カウンセラー リリー》としています。春化精を持っていない場合は《補強要員》を落としておき、引き込みにいく準備を整えてるようにしています。

春化精は《ハイパーサイコライザー》の維持に加えて後述するギミックのためにも必要となるため、できる限り序盤のうちに抱えることを意識しています。

 

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救いの架け橋 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

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補強要員 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

2ターン目以降は電脳堺のリソースで《ハイパーサイコライザー》を立てつつ、隙を見て《席取-六双丸》を並べていく…といった運びになります。上手く回せていればこの時点で《電脳堺門-朱雀》の準備もできているので、展開を伸ばしつつ適度に除去を挟み回すことを心がけています。朱雀用のコスト管理は意外とシビアなので、あまり無駄打ちはできませんけどね。

 

カード紹介

電脳堺

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電脳堺の採用枚数について。

モンスターについては動きを安定させるなら《電脳堺姫-娘々》以外は3枚で問題ないと思います。本デッキは春化精の制約により風属性の電脳堺が使えなくなることが起こるため、比較的燻る機会の多かった《電脳堺悟-老々》は2枚にしています。

電脳堺都-九竜》は電脳堺門をデッキから直接置けるため非常に安定しますが、《おろかな副葬》や《緊急テレポート》のように実質電脳堺として代用できるカードもあるため1枚のみ採用しています。あるに越したことはないですが、無くても十分役割は果たせるので削った、という感覚に近いですね。

 

電脳堺の特徴として手札で効果を発動するので、ハイパーサイコライザー》の制約には一切引っかからないというのもお気に入りポイント。

 

 

春化精

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春化精の枚数ですが、モンスターは各種1枚ずつ採用しています。特に《丘と芽吹の春化精》と《苗と霞の春化精》は後続の春化精を用意できるというのとあるため、枚数よりも種類を増やしてアクション数を稼ぐことを優先しています。

墓守の罠》は春化精のほかに《メンタル・カウンセラー リリー》や《賢瑞官カルダーン》を持ってこれることから、序盤に引けるとかなり安定します。ただ、終盤は仕事がないことから2枚のみの採用としています。

 

特筆することとして、《苗と霞の春化精》から《メンタル・カウンセラー リリー》をサーチして召喚→《ハイパーサイコライザー》と繋ぐと、天使族・地属性の組み合わせが揃うためそのままハイパーサイコライザー》の蘇生サイクルが組み上がります。この動きはかなり便利でよく使うのですが、《メンタル・カウンセラー リリー》をサーチするという事実に耐えられるかに焦点が当てられます。

皆さんも《メンタル・カウンセラー リリー》を買ってイコライザーを使ってみてください。文字通りメンタルが鍛えられます。

 

 

席取-六双丸の補助

特殊勝利にはこだわらないと前述しましたが、どうしても諦めきれませんでした。そこで少ない枠で機能する《席取-六双丸》の補助手段としてゼアル・フィールド》と《発条の巻き上げ》を採用しました。

 

ゼアル・フィールド

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ゼアル・フィールド | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

特殊召喚時にX素材を1つ増やすことができる効果で、《救いの架け橋》でサーチできることもあり使い勝手は悪くないです。

本来はもっとコンボ性の高いカードではありますが、このデッキでは《席取-六双丸》の素材を増やすことだけを目的としています。そのため、回収手段も入れておらず使い切りになります。

 

 

発条の巻き上げ

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発条の巻き上げ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ゼンマイモンスターを機械族Xの《席取-六双丸》の素材にできるという効果で、永続罠であることから繰り返し使用できる点が大きいです。基本的には《補強要員》で引きこむか、《おろかな副葬》で落として《賢瑞官カルダーン》で拾うことを想定しています。

 

ゼンマイモンスターとしては《ゼンマイネズミ》と《発条空母ゼンマイティ》を採用しており、《発条の巻き上げ》が準備できた時点でゼンマイティネズミと呼ぶことでX素材が2つ増える形になります。《ゼンマイネズミ》は地属性であることから春化精に対応しており、自身の効果でゼンマイティを蘇生できることから繰り返しX素材の供給も可能となります。

 

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ゼンマイネズミ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

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発条空母ゼンマイティ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

 

春化精との噛み合いもあるため、理論上は本デッキとの最高の組み合わせです。しかし、ゼンマイ側がX素材となる以外に役割が薄いため、他の仕事が与えられないか現在検討を加速させています。

 

 

その他のカード

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十二獣ヴァイパー

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十二獣ヴァイパー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

エクストラデッキに入っている《十二獣タイグリス》《十二獣ライカ》と合わせて、《無限起動要塞メガトンゲイル》を出すために採用しています。《森と目覚の春化精》でデッキからヴァイパーを墓地へ送っておき、盤面のモンスター2体でイカタイグリスイカと繋げることで盤面に十二獣Xを2体並べることができます。

 

電脳堺の効果を使うと勿論メガトンゲイルは出せませんが、電脳堺の効果を使う前なら制約は一切無いため春化精が機能し始める中盤以降で狙っていきます。メガトンゲイル自体が地属性であることから、春化精で帰って来れるためかなりの圧が期待できます。

 

 

メンタル・カウンセラー リリー

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メンタル・カウンセラー リリー | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

種族と属性に全ての価値を払い、素引きした瞬間に墓地へ叩き落とすのが確定しているカード

せっかくの攻撃力上昇効果もエンドフェイズまでしか保たず、肝心の《ハイパーサイコライザー》との相性は効果発動不可のラインが緩くなってしまうためイマイチ。《星風狼ウォルフライエ》の攻撃力を一時的に上げて効果発動をしやすくするという唯一の活躍どころがある。

 

海外版(1st)を買った直後の店でストレージで大量に投げ売りされていた時は完全にメンタルがやられました。許さない。

 

 

工作列車シグナルレッド

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工作列車シグナル・レッド | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

デッキの都合上《席取-六双丸》が相手フィールドに移動して盤面が空きやすくなるため、《補強要員》で引きこむことを見込んでの採用となります。《花と野原の春化精》で何度も拾い直せるという点も優秀です。

 

 

威迫鉱石-サモナイト

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威迫鉱石-サモナイト | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

ハイパーサイコライザー》や《席取-六双丸》の盤面復帰手段として採用しているカードになります。《無限起動要塞メガトンゲイル》や《ハイパーサイコライザー》等の盤面に残したくないモンスターと《席取-六双丸》2体を選ばせて、妥協して《席取-六双丸》を蘇生させることが目的です。

戦線復帰》と違ってリンクモンスターも選べる事からこちらを優先していますが、試験的な採用なのでどちらかと言うと自由枠になります。

 

 

エクストラデッキ

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席取-六双丸

たくさん出したいので3枚です。

 

 

ガントレット・シューター

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ガントレット・シューター | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

春化精の制約下でも盤面のモンスターを処理できる役割として採用しています。効果にはターン制限が無いため、《ゼアル・フィールド》との相性も良いです。

春化精で蘇生できることもあり、《無限起動要塞メガトンゲイル》のリンク素材としても役立ちます。この見た目で機械族ではないことがマイナスポイント。

 

 

電脳堺甲-甲々

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電脳堺甲-甲々 | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

エクストラデッキから出せる電脳堺として採用しています。春化精や《電脳堺門-玄武》で蘇生できることもあり、こちらもメガトンゲイルのリンク素材として非常に便利です。

効果自体も戦闘耐性付与と優秀で、《ハイパーサイコライザー》に付与することでロック性能をかなり引き上げることができます。実はメガトンゲイルで蘇生して1番強いモンスターです。

 

 

星風狼ウォルフライエ

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星風狼ウォルフライエ | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

何度か名前が出ていましたが、本デッキにおける捲り札としての採用になります。

攻撃力上昇自体は永続効果であることから《ハイパーサイコライザー》や春化精の制約に阻害されず、イコライザーを倒すとウォルフライエで盤面が吹き飛ぶ、といった状況を作ることができます。前述の通り、《メンタル・カウンセラー リリー》とも一応相性がいいです。

 

明確な詰みの状況を減らせるカードとの認識なので、こういったカードが1枚でも入っていると安心できるという所感です。

 

 

無限起動要塞メガトンゲイル

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無限起動要塞メガトンゲイル | カード詳細 | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース

 

主に《席取-六双丸》を蘇生する手段としての採用になります。前述の通り、十二獣の展開と合わせてリンク召喚を狙います。地属性であることから春化精で蘇生できるため、《ハイパーサイコライザー》と並べて圧をかけることができます。

非常に強力な効果・耐性を持っていますが、席取-六双丸》の効果は受けるため踏まれると潰されます(2敗)

 

電脳堺のイメージとしてリンク召喚が全くできないというのはあると思っているので、こういった大型リンクを採用できているのは結構気に入っています。

 

 

あとがき

本デッキの紹介は以上となります。ここまでご覧いただきありがとうございました。

 

春先に《席取-六双丸》が発表されて以降、いかに特殊勝利にこだわらずに組めないか模索していましたが、《ハイパーサイコライザー》との組み合わせという自分好みの形にまとめられて納得できました。

春化精との組み合わせが見つかるまでは割と試行錯誤していたので、ここに至るにあたって相談に乗ってくれた友人には感謝を。でも定期的に怪文書を送りつけるのは本当にやめてほしい。

 

カードの組み合わせや戦い方ともにここ数年単位でもかなり気に入っているデッキなのですが、実は致命的な問題を抱えていまして。

 

 

そう、フリー対戦で使いにくい。

 

席取-六双丸》・《ハイパーサイコライザー》・電脳堺と説明が異常に面倒なカード群を主体にしてしまったことに加え、《席取-六双丸》の処理の都合からリモートデュエルだと非常に扱いづらいです。さらにデッキ性質上ロック性能が高めであることから、初対面の方にも少し使い辛いです。

そのため、現状だと2回目以降の方との対面デュエルでのみ使用できるという限定的なデッキになっています。これだけはどうしようもないので少し残念ですが、ある程度割り切っています。情勢も鑑みつつ対面で遊べる機会を探っていきたいところですね。

 

 

閑話休題

改めまして、ここまでご覧いただきありがとうございました。何か少しでも響くものがあればブロガー冥利に尽きます。

本レシピ以外にも、過去に紹介したデッキは現存するものは全てレシピを公開しています。興味がありましたら「リン酸(@wynn_h3po4) レシピ」で検索すれば出てきますので良ければ是非!

もし気に入ってもらえればグッドボタン等いただけると、承認欲求の怪物が暴れずにすみます。

 

現在手持ちにあと一つ記事にまとめられそうなデッキはあるので、手隙の際にぼちぼち書き連ねていこうと思います。そろそろ別の新作ゲームが発売するため、適度に触っておかないと書き方を忘れてしまいますからね。

また、過去に紹介したデッキにおいても、現在とレシピがが大きく変わっているものも多いので、機会を見て改築後のレシピ紹介も挙げたいと考えています。早くても来年あたりになるとは思いますが。

 

 

それでは、またの機会に。