リン酸の語り処

遊戯王OCG考察・構築案の物置です。

【サプライザー】デッキ紹介&解説

f:id:h3po4:20220608084600j:image

 

皆様、新年あけましておめでとうございます。ついに今年も始まりましたが、いつにもなく暖かな気温でのびのびと過ごしております。むしろ汗が出るくらい。

今年の抱負は去年よりもデッキをたくさん組む!といった、単純故に目標らしいものにしました。早速一つ組み上がったこともあり、何とも幸先良いスタート。

 

今回紹介するデッキは、新弾で登場した《サプライズ・チェーン》をもとに《風帝ライザー》を合わせて組み上げたものになります。

目新しい動きは特にないですが、好きな動きを取り入れつつしっかり戦える形にまとめられました。細かい動き等、何かしらの参考になれば幸いです。

 

サプライザー】(2022.4制限)

f:id:h3po4:20220604152804j:image

 

 

コンセプト

本デッキは《サプライズ・チェーン》の効果を有効に使うことがコンセプトになります。このカードの発動時のチェーンの数が4つ以上になるようにすると、以下の処理が行われます。

① デッキトップの操作

② デッキトップの墓地送り

③ デッキから1枚ドロー

 

f:id:h3po4:20220604153240j:image

 

デッキトップから操作したカードの中から「好きなものを1枚墓地へ送り、1枚は手札へ加える」と聞くとかなりお得感がありますよね。

 

本デッキではチェーン3まで組む動きを中心とし、《サプライズ・チェーン》の発動をしやすくしています。また、引いても墓地に落ちてもお得っぽいカードに焦点を当て、それらをまとめた形にしています。

サプライズ・チェーン》のためのチェーン数の稼ぎ方については、《風帝ライザー》を中心に積み上がるようにしています。烈風帝自体がサイクル性能が非常に高く、烈風帝で《サプライズ・チェーン》を回収することで繰り返しコンボを狙うことも可能になります。

 

 お得カード一覧

① 《ラドリートラップ

f:id:h3po4:20220604162557j:image

 

サプライズ・チェーン》のチェーン数のかさ増し要因として非常に優秀です。更に墓地へ送られた場合でも回収効果がついているという、コンセプトを含めて個人的な最適解です。たとえ《サプライズ・チェーン》が引けないとしても、このカードがあれば墓地リソースのデッキとして機能するのも噛み合っています。

また、《烈風の覇者シムルグ》の効果②のトリガーとしても非常に優秀です。少し能動的に狙いにくい効果ですが、《ラドリートラップ》のおかげでだいぶ使い勝手が良い所感です。

 

回収したカードはすぐには使えないため、ルールミスを誘発しやすく注意が必要です(3敗)。

 

 

② 《ふわんだりぃずと夢の町

f:id:h3po4:20220605000845j:image

 

相手ターン中に烈風帝の召喚する手段であり、墓地に落ちても盤面を捲る手段として非常に強力。《ふわんだりぃず×とっかん》で回収も可能なため、サイクル性能も高く強力なカードです。

「そのターン中特殊召喚できない」というふわんだりぃずの制約は厳しいですが、相手ターン中であれば影響は少ないため、展開系のカードとも意外と組み合わせられる、という感想です。

 

 

③ 《SRドミノバタフライ》(SR関連)

f:id:h3po4:20220608132038j:image

 

除外した《風帝ライザー》を手札に回収し、烈風帝の召喚を補佐することが主な役割になります。

このカードの存在により風属性は全て引きたいカードとできるため、コンセプト補完と言っても過言です。烈風帝以外にもSR自体を回収できるため、腐ること自体は少ない印象です。

 

過去に組んでいた【ドミノライザー 】というデッキの名残りでもあり、このデッキを組むきっかけと言っても過言ではありません。

 

 

チェーン数の稼ぎ方

サプライズ・チェーン》用のチェーン数の稼ぎ方について、軸としている烈風帝に関係する動きを以下に載せています。

 

1. 《ダークネス・シムルグ》+《ラドリートラップ

f:id:h3po4:20220605222725j:image

 

 

烈風帝の召喚時に《ダークネス・シムルグ》と《ラドリートラップ》が反応するため、チェーンを3つ組むことができます。

この動きの利点として《森羅の森神 アルセイ》が出せることがあり、烈風帝の効果と合わせて墓地の好きなカードを回収できます。《サプライズ・チェーン》を使い回したり、《ダーク・アドバンス》のような妨害手段を構えるも自由です。

加えて、《ラドリートラップ》自体がアルセイの効果②の起動条件を満たすため、更なる除去も期待できて気に入っています。

 

 

f:id:h3po4:20220605222849j:image

 

 

2. ふわんだりぃず関連

ふわんだりぃず×ろびーな》を始点として、《ふわんだりぃず×いぐるん》→《風帝ライザー》の召喚に繋ぐことで、烈風帝+ふわん2体の効果でチェーンが3つ組まれます。拡張性は少ないですが安定して狙えるため、《サプライズ・チェーン》が腐りにくくなる点が大きいです。

更に《ふわんだりぃずと夢の町》や《ラドリートラップ》と合わせるとチェーンも積み上がり、トップを見る楽しみが膨らみます。相手は楽しくないでしょうけど。

 

 

f:id:h3po4:20220605223046j:image

f:id:h3po4:20220605223049j:image

 

 

主な動き

初動

本デッキの初動について。

ランダム墓地肥やしのメリットを多くするため明確なルートは定めていませんが、ふわんだりぃずシムルグの動きから始めることが多いです。特に《絶神鳥シムルグ》が絡むと展開が伸びるため、手札次第で以下のカードに繋ぐことを意識しています。

 

① 《ドラグニティナイト-ロムルス

② 《HSR-GOMガン

 

 

f:id:h3po4:20220605230342j:image

f:id:h3po4:20220605225812j:image

f:id:h3po4:20220605225815j:image

 

 

①の場合は《竜の渓谷》に触れるため、そこから《ドラグニティ-レムス》→《竜の渓谷》→《ドラグニティ-レガトゥス》の順で《ドラグニティナイト-ガジャルグ》へと繋ぎます。さらにガジャルグから《混沌魔龍 カオス・ルーラー》→《天球の聖刻印》と繋ぐことで、墓地肥やしをしつつ妨害手段の成立が狙えます。

カオス・ルーラーを出しておくと後程ランク8が出しやすくなるため、こちらの動きを優先して狙うことが多いです。

 

 

f:id:h3po4:20220606233527j:image

 

 

②は《幻獣機アウローラドン》から大型シンクロを展開する際に選ぶことが多いです。手札を切れる状況であれば、GOMガンの効果②で《SR電々大公》とSRチューナーを選ぶことで、アウローラドンの展開までは確保できます。

また、GOMガンの効果①で烈風帝を召喚することも割とあります。他のSRのように風属性縛りが付かないため、先述した《ダークネス・シムルグ》等の動きは阻害しない点も大きいです。

 

 

中盤以降

こちらの墓地リソースがある程度貯まった段階で、《風帝ライザー》による攻めに切り替えます。

基本的にはふわんだりぃずの動きで通すか、墓地に落とされた烈風帝を《嵐征竜-テンペスト》で除外→《SRドミノバタフライ》で回収して召喚、といった流れになります。

召喚権を烈風帝に使う関係上、SRテンペストのような召喚権を使わずに展開する術が必要になります。そのため、ふわんだりぃずが引けていない等の状況では無理に烈風帝を狙わず、エクストラ中心の展開で戦うことを意識しています。

上記の関係から、烈風帝の召喚権を捻出できる《HSR-GOMガン》や《神鳥の霊峰エルブルズ》の存在はかなり大きいです。烈風帝を通すことさえできればある程度の盤面は返せるため、ここをどうやって通すか考えるのが楽しいですね。

 

 

f:id:h3po4:20220607082956j:image

↑使うと強さ分かるタイプのカードでした。噛み合うと思ったより好き放題やれます。

 

 

カード紹介

f:id:h3po4:20220606232640j:image

 

上記コンボに関係するカード以外について。

 

教導の大神祇官》および《カクリヨノチザクラ》は《混沌魔龍 カオス・ルーラー》で加えられるとお得枠としての採用になります。

教導の大神祇官》は特殊召喚しやすいレベル8としての側面も強く、ランク8を狙うときに重宝します。効果②においても、《HSRチャンバライダー》や《ウィンドペガサス@イグニスター》のような《HSR GOMガン》のコスト枠を十全に利用できるため、使い勝手はかなり良いです。

 

 

f:id:h3po4:20220606233615j:image

 

 

ガスタ・グリフ》は主にシムルグ展開との噛み合わせによる採用となります。《神鳥の来寇》のコストとして最適であり、加えた《絶神鳥シムルグ》がグリフの効果による特殊召喚に反応する点も非常に噛み合っています。

初手にあれば展開の幅が大きく広がるということもあり、且つ《SRドミノバタフライ》のコストとして腐ることもないため3枚採用としています。

 

 

f:id:h3po4:20220606131914j:image

 

 

 

シムルグ」カードの採用枚数について。

このデッキでは最上級2枚・《絶神鳥シムルグ》3枚に加えて、《招神鳥シムルグ》を1枚採用しています。効果的には《絶神鳥シムルグ》にて十分カバーできるのですが、《神鳥の来寇》が同属性を加えられないため必要になります。実質4枚目の《絶神鳥シムルグ》です。

絶神鳥の通常召喚から動く場合、展開によっては絶神鳥の効果①で招神鳥を召喚してサーチに繋がるため、そういう点でも都合が良いです。

 

 

f:id:h3po4:20220606195628j:image

f:id:h3po4:20220606222533j:image

 

 

あまり着目されてない印象のシムルグですが、《絶神鳥シムルグ》が飛び抜けた性能をしているので想像以上に拡張性があります。1枚初動ではないとは言え、噛み合ったときはすごく楽しいですね。

 

 

 

あとがき

本デッキの紹介は以上となります。ここまでご覧いただきありがとうございました。あとはデッキに直接関係ないあとがきになります。

 

今回軸とした《サプライズ・チェーン》ですが、単体だけでは何も出来ないタイプのカードです。極論ですが、「デッキにあってもなくても変わらない」というやつですね。こういったカードは軸に据えるのではなく、他のデッキを組んでいて噛み合ったなら入れるタイプである、というのが個人的な考えです。

自分がこのデッキを形にできたのは、たまたま《風帝ライザー》+《ラドリートラップ》という組み合わせが元から頭にあったからで、《サプライズ・チェーン》使うならこの動き!と閃いたわけではありません。これが出来るのはただの天才です。

 

今回紹介した【サプライザー】ですが、自分が元々好きな風属性を中心に、使いたいカードを上手く噛み合わせられたのでとても気に入っています。今後も風属性新規が来ると随時調整ができるので、長く使っていきたいですね。

 

改めまして、ここまでご覧いただきありがとうございました。何か少しでも響くものがあれば幸いです。

本レシピ以外にも、過去に紹介したデッキは全てニューロンにて公開しております(現存するものだけですが)。あの時のデッキはどうなってるんだろう?等興味がありましたら、「リン酸(@wynn_h3po4) レシピ」で検索すれば出てきますので良ければ是非。

 

また、前回の記事で組むものないからしばらく書かない!みたいなことを言いましたが、何だかんだデッキも地道に組んでます。あと2つほどブログに纏められそうなデッキがあるため、こちらも細々と書き連ねていこうと思います。今年もまだ始まったばかりですからね!

 

それでは、またの機会に。