初めて方は初めまして、そうでない方はいつもありがとう。どうも、リン酸と申します。
今年も暑い夏がやってきました、いかがお過ごしでしょうか。暑さにめっぽう弱い私ですが、今回は6/20に発売される新弾の"熱い"カードで戦うデッキを紹介させていただきます。
今回紹介するデッキですが、新弾の看板モンスターである《古生代化石騎士 スカルキング 》と同じく新弾のトリッキー枠《宇宙との交信》を組み合わせたデッキとなります。どちらも興味を唆る面白いテキスト故、本記事をキッカケに興味を持ってもらえれば幸いです。
【コスモストーン】(2021.4制限適用)
デッキコンセプト
《古生代化石騎士 スカルキング 》融合
星8 / 地 / 岩石族 / 攻2800 / 守1300
岩石族モンスター+レベル7以上のモンスター
このカードは「化石融合-フォッシル・フュージョン」の効果でのみEXデッキから特殊召喚できる。このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは1度のバトルフェイズ中に2回攻撃できる。②:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
③:相手ターンに、相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。自分の手札を1枚選んで捨て、対象のモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
《宇宙との交信》 永続魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:元々の持ち主が相手となる自分フィールドのモンスター1体を墓地へ送って発動できる。自分の手札・墓地から機械族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
②:省略
本デッキにおいて通したい動きですが、スカルキングと《宇宙との交信》の組み合わせからの展開となります。その上で想定する動きは以下の2つとなります。
① 《クロシープ》のリンク先での起動
②《先史遺産ヴィマナ》の蘇生
① 《クロシープ》のリンク先での起動
《クロシープ》 リンク2
地 / 獣族 / 攻700 /カード名が異なるモンスター2体
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのリンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動できる。このカードのリンク先のモンスターの種類によって以下の効果を適用する。
●儀式:自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を2枚選んで捨てる。
●融合:自分の墓地からレベル4以下のモンスター1体を選んで特殊召喚する。
●S:自分フィールドの全てのモンスターの攻撃力は700アップする。
●X:相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力は700ダウンする。
《クロシープ》はリンク先のモンスターの種類により効果が分岐するモンスターですが、今回は融合体であるスカルキングを置くことで蘇生効果を狙います。狙っていく動きは以下の通り。
【相手ターン】
スカルキングの効果で相手モンスターをクロシープのリンク先に特殊召喚→墓地から《ゼロ・ガードナー》を蘇生しモンスターを守る
【自分ターン】
《宇宙との交信》でレベル4機械族に変換してクロシープのリンク先に特殊召喚→墓地からレベル4を蘇生してランク4に繋げる
《ゼロ・ガードナー》効果モンスター
星 4 / 地 / 戦士族 / 攻0 / 守0このカードをリリースして発動する。このターン自分のモンスターは戦闘では破壊されず、相手モンスターとの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
この効果は相手ターンでも発動する事ができる。
この動きにより、スカルキングで奪ったモンスターを自分ターンまで安全に守り交信に繋げます。奪ったモンスターが強力な場合はそのまま維持してもいいのがスカルキングならではの強みです。
また、上記の動きで《先史遺産ゴールデン・シャトル》および先史遺産モンスターを蘇生することで後述する《先史遺産ヴィマナ》が出せるため、意識して狙うようにしています。
②《先史遺産ヴィマナ》の蘇生
《先史遺産ヴィマナ》エクシーズ
星 5 / 光 / 機械族 / 攻2300 / 守2600
レベル5モンスター×2
①:1ターンに1度、フィールドの表側表示モンスター1体と、自分の墓地の、「先史遺産」モンスターまたはXモンスター1体を対象として発動できる。そのフィールドのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、対象の墓地のモンスターの攻撃力の半分アップする。その後、対象の墓地のモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。この効果は相手ターンでも発動できる。②:1ターンに1度、相手がモンスターの効果を発動した時、このカードのX素材を2つ取り除いて発動できる。その発動を無効にする。
《先史遺産ヴィマナ》は《宇宙との交信》で繰り返し蘇生して役割を持てる機械族であり、ランク4中心に戦う本デッキと非常に噛み合いがいいです。攻撃力増加についてもスカルキングや《ゴゴゴゴーレム-GF》とも好相性。
先述の①の動きより《先史遺産ゴールデン・シャトル》を含む先史遺産モンスター2体が揃うと出せますが、その準備を岩石族である《先史遺産トゥスパ・ロケット》1枚で補えるため手間もかかりません。岩石→機械に繋いでいくこのデッキを支える柱と言っても過言です。
《先史遺産トゥスパ・ロケット》効果モンスター
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1000 / 守1000
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、デッキ・EXデッキから「先史遺産」モンスター1体を墓地へ送り、フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで、墓地へ送ったモンスターのレベルまたはランク×200ダウンする。
②:フィールドのこのカードを素材としてX召喚した「No.」モンスターは以下の効果を得る。●このカードは1度のバトルフェイズ中に2回までモンスターに攻撃できる。
《先史遺産ゴールデン・シャトル》 効果モンスター
星 4 / 光 / 機械族 / 攻1300 / 守14001ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。自分フィールド上の全ての「先史遺産」と名のついたモンスターのレベルを1つ上げる。
初動
本デッキの初動について。
《御影志士》を立てて《魔救の探索者》をサーチし、探索者の効果で星4・岩石族が特殊召喚できれば完了です。そのため、ランク4に繋がる札全てを初動札として換算できます。布陣としては《水晶機巧-ハリファイバー》+《魔救の奇跡-レオナイト》とすることを想定しています。
《御影志士》 エクシーズ
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻2300 / 守1800レベル4モンスター×2
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を1つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●デッキから岩石族モンスター1体を手札に加える。
●手札から岩石族モンスター1体を裏側守備表示で特殊召喚する。
《魔救の探索者》 効果・チューナー
星 2 / 地 / 岩石族 / 攻100 / 守2100このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドに「魔救の探索者」以外の岩石族モンスターが存在する場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中からチューナー以外のレベル4以下の岩石族モンスター1体を選んで特殊召喚できる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
《魔救の奇跡-レオナイト》シンクロ
星 6 / 炎 / 岩石族 / 攻2400 / 守2200チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。①:自分メインフェイズに発動できる。自分のデッキの上からカードを5枚めくる。その中から「アダマシア」カード1枚を選んで手札に加える事ができる。残りのカードは好きな順番でデッキの一番下に戻す。
②:相手ターンに、自分の墓地に炎属性モンスターが存在する場合、自分の墓地の岩石族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。
相手ターンではハリファイバー→《シューティング・ライザー・ドラゴン》の動きで《ゼロ・ガードナー》を墓地に送り、星3+6で《飢鍔竜アーケティス》を作ることで戦線を繋ぎます。アーケティスは返し札である《魔救の奇跡-ドラガイト》の効果トリガーとしての役割も兼ねています。
カード紹介
岩石族関連
アダマシア初動の安定のため、岩石族を中心に固めて成功率を上げるよう意識しています。上記初動に繋がる星4・岩石族は12枚ありますが、その内1〜2枚を《御影志士》に使うためデッキ総数に対して10枚程度の比率。“理論上”5枚の内1枚は残るようにしています。
採用枠の中心であるコアキメイルですが、アドバンテージを得られる《コアキメイル・サプライヤー》を中心にガーディアン・ウォール・サンドマンの妨害三銃士を採用しています。サプライヤーから更にコアキメイル方面に伸ばすことも可能ですが、展開の補助と割り切って計5枚としています。
《ゴゴゴゴーレム-GF》は真のエース。効果名を宣言する際にあえてフルネームで呼ぶことで“ゴ”の語彙力とリズム感で圧をかけるのが役割です。アダマシアの効果でめくれる度に名前で圧をかけられますが、特殊召喚できないリスクもあるため1枚のみ採用しています。
《コアキメイル・サプライヤー》効果モンスター
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻1400 / 守1600このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の岩石族モンスターが墓地へ送られた場合に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「コアキメイル・サプライヤー」以外の「コアキメイルの鋼核」のカード名が記されたカードまたは「コアキメイルの鋼核」1枚を手札に加える。
《ゴゴゴゴーレム-GF》効果モンスター
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻? / 守1500このカードは通常召喚できない。自分フィールド上の「ゴゴゴ」と名のついたモンスター1体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
このカードの攻撃力は、リリースしたそのモンスターの元々の攻撃力を倍にした数値になる。このカードの戦闘によって発生する相手への戦闘ダメージは半分になる。
また、1ターンに1度、相手フィールド上で効果モンスターの効果が発動した時に発動する。このカードの攻撃力を1500ポイントダウンし、その効果を無効にする。
魔法・罠カード
《召喚僧サモンプリースト》の関係で魔法偏重としており、その中でも中盤〜終盤で盤面の捲りに使えるカードをピックしています。中でも《精神操作》と《天龍雪獄》は盤面突破の切り口となり、且つ《宇宙との交信》のトリガーとして優秀である点から採用しています。
癖のある魔法・罠を使いこなすのもいいけれど、こういうシンプルだけど強力なカードを上手く組み込むのもいいなと思います。そんなお年頃。
《輪廻独断》については《古代遺跡の目覚め》や《宇宙との交信》の蘇生対象を格段に広げられるため試験的に採用しています。他にも《巌帯の美技-ゼノギタム》のサルベージ対象を全モンスターに置き換えられるetc…。考えるほど夢の広がる1枚ではありますが、コンボの先のコンボ要員なので1枚でお試ししています。
《輪廻独断》永続罠
①:1ターンに1度、種族を1つ宣言して発動できる。このターン、お互いの墓地のモンスターは宣言した種族になる。
《古代遺跡の目覚め》永続罠
①:1ターンに1度、自分の墓地から、岩石族モンスターまたはフィールド魔法カードを合計2枚除外し、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●このカード以外のフィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。そのカードを破壊する。
●自分の墓地の岩石族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
●自分の墓地のフィールド魔法カードを3枚まで対象として発動できる。そのカードをデッキに加えてシャッフルする。その後、自分はデッキから1枚ドローする。
最後に特筆するものとして《魔女の一撃》を挙げておきます。相手が何かを無効にした場合にのみ使える非常に強力な除去札です。
《魔女の一撃》通常罠
①:相手がモンスターの召喚・特殊召喚を無効にした場合、または相手が魔法・罠・モンスターの効果の発動を無効にした場合に発動できる。相手の手札・フィールドのカードを全て破壊する。
強力とはいえ能動的に使えない罠であるこのカードですが、期待する役割は「抑止力」です。
アダマシアを軸にする性質上、初動の時点でデッキが計10枚めくられることになります。この時点で《宇宙との交信》や類いするカードが見えると勘のいい相手だとデッキの動きが読まれてしまい、そこに繋がる動きを無効にされてしまいがちです。
では、デッキをめくる際に《魔女の一撃》が見えたらどうなるか…?少なくとも躊躇いが生まれると思います。相手には《魔女の一撃》が何枚入っているか分かるはずがありませんから。
決して手札にあることだけが重要ではなく、ただ見えるだけでも「抑止力」として役割を果たす。自分がアダマシアを組み込む際に仕込みたかった盤外戦術になります。
これでも躊躇いなく突っ込んでくる相手には大人しく拳で脅します。暴力こそ正義。
エクストラデッキ
《No.55 ゴゴゴゴライアス》は《ゴゴゴゴーレム-GF》を出すための枠であり、名前を連呼することで同様に圧をかけていきます。いかに噛まずに連呼できるかが重要なので、一人回しの際に口も回しておくことを推奨します。
《No.60 刻不知のデュガレス》は蘇生・攻撃力倍化・ドローを使い分けられるため、使い勝手が非常に良い1枚です。基本的にスカルキングの攻撃力を倍にして勝負を決めるときに狙います。決められなかった時のリスクが大きいため見極めが重要ですが、決まったら大抵勝つので脳を溶かしながら使ってます。
《No.55 ゴゴゴゴライアス》エクシーズ
星 4 / 地 / 岩石族 / 攻2400 / 守1200
レベル4モンスター×2
このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
自分の墓地から岩石族・地属性・レベル4モンスター1体を選択して手札に加える。「No.55 ゴゴゴゴライアス」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
また、このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、自分フィールド上の全てのモンスターの守備力は800ポイントアップする。
《No.60 刻不知のデュガレス》エクシーズ
星 4 / 炎 / 悪魔族 / 攻1200 / 守1200
レベル4モンスター×2
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。①:このカードのX素材を2つ取り除き、以下の効果から1つを選択して発動できる。
●自分はデッキから2枚ドローし、その後手札を1枚選んで捨てる。次の自分ドローフェイズをスキップする。
●自分の墓地からモンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。次の自分メインフェイズ1をスキップする。
●自分フィールドのモンスター1体を選び、その攻撃力をターン終了時まで倍にする。次の自分ターンのバトルフェイズをスキップする。
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本デッキ【コスモストーン】の紹介は以上となります。ここまで読んでいただきありがとうございました。
岩石族は昨今強化が著しく、できることが以前に比べると格段に増え興味深い種族になったと感じます。「岩石族=パーミッション」の印象が抜けていない方も是非触ってみてください。《ブロックドラゴン》が消えない限り岩石族は不滅です。
このデッキは初動の安定性が高めであり、スカルキングの存在から対応力も適度にあるため気に入っています。いつもみたいに手札がストレージ状態とはほぼ無縁です。
現代の岩石族は《ブロックドラゴン》やアダマシアの登場以降非常に安定しているので、その動きだけでも知ってもらえればと。アダマシアで適当に5枚めくるだけで動けるのが確信でき心が落ち着くのでオススメですよ。
まぁ、事故は起こるさ。