見上げると冬空に移り変わった季節、少し哀愁を感じていますリン酸です。あと幾つ数えたらお正月でしょうか、楽しみで夜も眠れませんね。
さて、皆様は【遊戯王Advent calendar2020】の投稿記事をご覧いただけましたでしょうか。僕の友人の考えを代筆したものになります、まだという方はこちらから是非ご覧ください。
はたまた話題は転々としまして。先月くらいにあげた【VEAHY REIGN】というデッキ紹介にて作り置きが3つくらいある、といった話をしたのを覚えておりますでしょうか。記憶にないという方はこちらからご確認ください。ちなみに僕も忘れてました。
まだ読んでないという方、今からでも遅くはないので見てもらえると嬉しいです。見ろ。
今回はその作り置きしていた案の2つ目であるオルフェゴールと魔神儀のデッキ紹介となります。良ければ見ていってもらえると嬉しいです。見ろ。
【Switch & Release】(2020.10制限適用)
コンセプト・主な動き
今回軸としたカードは《スウィッチヒーロー》と《オルフェゴール・リリース》であり、2つのコンセプトを意識しています。
《スウィッチヒーロー》 通常罠
(1):お互いのフィールドのモンスターの数が同じ場合、そのモンスターのコントロールを全て入れ替える。
《オルフェゴール・リリース》 通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドの機械族モンスター2体をリリースし、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。相手フィールドにリンクモンスターが存在する場合、この効果の対象を2体にできる。
1つ目は《オルフェゴール・リリース》・《機関重連アンガー・ナックル》・《魔神儀の創造主-クリオルター》のように、相手に合わせて盤面の数を調整しやすい札と合わせてSwitch成立を狙うこと。
2つ目は《スウィッチヒーロー》や《転晶のコーディネラル》で相手にリンクモンスターを送りつけ、《オルフェゴール・リリース》の2体蘇生を能動的に狙っていくことです。
コンボが通れば勝てるといったものではありませんが、この2つの動きを成立させるよう回していく形となります。
《オルフェゴール・リリース》に触れるオルフェゴールが入るのは当然として、モンスター数を比較的簡単に増やせる《魔神儀の創造主-クリオルター》を中心に「魔神儀+儀式」関連を動きの中心に置きました。
《魔神儀の創造主-クリオルター》 儀式・効果モンスター
星10/光属性/悪魔族/3000/3000
「魔神儀の祝誕」により降臨。このカード名の(1)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):自分・相手のメインフェイズに、手札のこのカードを相手に見せて発動できる。手札を1枚選んで捨て、その後、レベルの合計が10になるように自分の墓地の「魔神儀」モンスターを選んで特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに持ち主のデッキに戻る。
(2):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、儀式モンスター以外の自分フィールドの「魔神儀」モンスターは、攻撃力が2000アップし、効果は無効化される。
《スウィッチヒーロー》で送りつける関係上、相手を縛り付けるならば魔神儀はうってつけの存在です。ついでにクリオルターで蘇生した魔神儀はエンド時にデッキに戻るため、相手の盤面はよりガラガラになります。僕がやられたら畳むと思います。
動きを成立させるためには諸々カードが必要なので、《オルフェゴール・プライム》や《ヴァルキュルスの影霊衣》でデッキを回していきます。特にヴァルキュルスはクリオルターとも非常に相性が良く、このデッキのメインエンジンとして機能してくれます。
余談ですが、このカードはずっと挑戦してみたいと思い挫折してきた1枚であるため、このような形で運用できて満足しています。
《ヴァルキュルスの影霊衣》 儀式・効果モンスター
星8/水属性/魔法使い族/2900/1700
「影霊衣」儀式魔法カードにより降臨。レベル8以外のモンスターのみを使用した儀式召喚でしか特殊召喚できない。「ヴァルキュルスの影霊衣」の(1)(2)の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
(1):相手モンスターの攻撃宣言時に自分の墓地の「影霊衣」カード1枚を除外し、このカードを手札から捨てて発動できる。その攻撃を無効にし、その後バトルフェイズを終了する。
(2):自分メインフェイズに発動できる。自分の手札・フィールドのモンスターを2体までリリースし、リリースした数だけ自分はデッキからドローする。
採用カード
《オルフェゴール・リリース》の蘇生候補
肝心の蘇生候補について、状況により下記のモンスターの使い分けを念頭に置いています。
《オーロラ・アンギラス》
効果モンスター 星4/光属性/天使族/1500/1000
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いにモンスターを特殊召喚できない。
(2):このカード以外のモンスターが召喚された場合に発動する。このカードを破壊する。
ある程度こちらが有利な状況にて蓋をするときに選ばれる1枚。通常召喚するだけで簡単にいなくなりますが、裏を返せば容易にロックを切り替えられるということ。《宣告者の神巫》ですぐに墓地へ用意できるため、割と積極的に狙っていきます。
ちなみにこれは友人発祥なので僕は悪くありません。お気持ち表明等ありましたら友人宛でお願いします。
同じく神巫で用意できる蘇生先に《アーティファクト-モラルタ》もいます。こちらも強力なので相手に合わせて切り替えてもいいですね。
《オルフェゴール・ディンギルス》
《ヴァレルロード・ドラゴン》
基本的に盤面を返す必要がある状況であれば、これらを優先して出すようにしています。逆説、まだ出していない時はここに繋がるように蘇生先を選ぶ形になります。
これまた余談ですが、この前ヴァレルロードやディンギルスを出したら対戦相手に「そんな強いカード使えるんですか⁉︎」と驚かれました。一体どんなイメージ持たれてるんだ俺。
《幻獣機アウローラドン》
このカードで《オルフェゴール・リリース》自体を再利用できるため、相手の場にリンクモンスターがいる状況だと優先して出す枠になります。同名ターン1の制限がないため、アウローラドンをリリースして自身を蘇生するともう一度効果が使えるのは豆知識。
モンスターカード
儀式関連カードの採用について。
《宣告者の神巫》を運用する関係上ブリューナク・クラウソラス・反魂術はセットで採用。トリシューラは昨今のパワーが上がっていることを踏まえ、突破口を開く手段として入れています。このカードがあるか無いかでかなり心持ちが変わるため、余裕そうだったら大方トリシューラを握ってると思ってもらって大丈夫です。
また《竜儀巧-メテオニス=DRA》と《流星輝巧群》のセットは2枚目の反魂術としての運用が主な役割となります。メテオニスについては、出しても強いコスト要因でありつつ《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》で触れるのが非常に大きいです。
関係ない話ですが、僕はこの記事を書くまで反魂術が制限だと思っていました。いつの間に帰ってきてたんだ…?
魔神儀関連の採用に関して。
基本である《魔神儀-タリスマンドラ》と《魔神儀-キャンドール》は《魔神儀-カリスライム》から呼ぶ・クリオルターで蘇生する分を考慮して2枚ずつの採用。ヴァルキュルスやブリューナクなど再利用する価値がある影霊衣がいるため、《魔神儀-ペンシルベル》は1枚のみ投入しています。
クリオルターがいる本デッキだとカリスライムの儀式召還も十分強力なため、必要があれば狙っていきます。意外と使われていないクリオルターですが、コンボ性が高く非常に面白い一枚です。皆さんも是非考察してみてはいかがでしょう。
《マスマティシャン》や《スクラップ・リサイクラー》は基本的にオルフェゴールへ繋ぐ目的で採用しています。《終末の騎士》ではない理由としては、《ジェット・シンクロン》を落として《虹光の宣告者》になれる・影霊衣の儀式コストとしてレベル3が都合がいいなど、別の動きに派生できる点があります。
オルフェゴールと儀式といった共通点がない動きを組み合わせる上で、こういった両方の動きに分岐できるカード群は非常に重宝するため意識的にいれるようにしています。
《宣告者の神巫》の採用枚数ですが、3枚でないことに違和感を覚える方もいるかもしれませんね。上記の通り儀式が主体で《虹光の宣告者》も入っているため、勿論手札に来るに越したことはありません。
しかし神巫はチューナーであることから《水晶機巧-ハリファイバー》でデッキから呼ぶことができ、ハリファイバーから繋がりやすいアウローラドンで神巫を“リリース”できます。すると、神巫の効果で《サイバー・エッグエンジェル》が出てきて《祝福の教会-リチューアル・チャーチ》が加わり、結果的に神巫の蘇生へと繋がります。
重複して手札で持て余すより別の手段で触る方が対応力が上がる…といった主観からの採用です。正直3枚にしてもいいと思いますがそこはお好みで。
《星杯の妖精リース》は《宣告者の神巫》から触らことができ、盤面のモンスター数を調整できることから採用しています。能動的に魔神儀や《オーロラ・アンギラス》の制約を外せることに加え、儀式のレベル調整・手札コストの確保など細やかですがデッキの動きを円滑にしてくれます。こういった手広くサポートできるカードはあるだけで安心できますが、頼むから初手には来るな。
魔法・罠カード
ここでは《スウィッチヒーロー》と《オルフェゴール・リリース》について詳細を記していきます。
《スウィッチヒーロー》についてですが、発動するためには自分と相手の場のモンスターが同数である必要があるので、相手ターン中にその数を変更できるクリオルターなどが重要になります。
勿論自発的に狙うのがコンセプトではありますが、そうでなくても相手に警戒させる札としては十分な性能があります。一見すると展開に失敗した盤面であっても、バックが1枚あるだけで一転して脅威的な盤面に早変わりする…そんな魅力の詰まった1枚です。決して展開し損ねた盤面ではありません、決して。
《オルフェゴール・リリース》について。
コストは機械族2体と限定されていますが、蘇生先は特に限定されていないことに加えて相手にリンクがいるとより強くなる点が魅力的です。また、自動的にオルフェゴールが入るためデッキの安定感が高まります。
ただし、相手の場にリンクがある=別のリンクに繋げられる危険もあるため、リンク素材にできない《機関重連アンガー・ナックル》や魔神儀を送りつけてやると能動的に起動しやすくなりますね。
このデッキを組んだキッカケなんですけど、このカードが不思議と使われてるのを見なかったので使い勝手を確かめたかったのがあります。結果として、コンセプトとの噛み合いから3枚入れる程には強みを感じた次第です。サーチできる蘇生手段、こう書くだけで自然と強く見えてきませんか?
エクストラ
《アーティファクト-ダグザ》は光属性・天使族というステータスから、このデッキでは《ユニオン・キャリアー》に繋げやすいという点から採用しています。リリースの蘇生先でもある《アーティファクト-モラルタ》を自然に用意でき、神巫と合わせて後述する《PSYフレームロード・Ζ》にも繋がることが非常に大きいです。
このカードで1度アーティファクトを見せるだけで相手が自然にバックを警戒してくれるため、見えていない《スウィッチヒーロー》などを守りやすい副次作用もあります。
《PSYフレームロード・Ζ》は相手に送りつけたリンクや魔神儀を安全に守る役割を担っています。リンクは必ずΖの適用範囲から逃れることはできないため、適当なリンクを生かし続けて《オルフェゴール・リリース》の発動条件を満たすのに利用します。自爆特攻で解決することすら許しません、大人しくしろ。
このデッキでは神巫→儀式(+エッグエンジェル)の流れでダグザを作り、次ターンに盤面にいるモラルタとチャーチで蘇生した神巫から作るのが基本です。
この流れですが、先日TLにて見かけたブログからパクりました。
はい、パクりました。
どなたの記事かお忘れ申し上げたため、見かけた方は起源をご主張なさってくださると大変恐縮でございます。
終わりに
本デッキ【Switch & Release】の紹介は以上となります。ここまで御拝読いただきましてありがとうございます。
体感ですが、自分の中で引き上げられるパワーラインの1番上くらいまでは引き上げたつもりです。実際のところ、今まで散々ボッッッッコボコにされてた相手にも勝ちを拾える程度には仕上がりました。思わず笑みが溢れます。
オルフェゴール・魔神儀・神巫+影霊衣。自分の中で意図的に採用を避けてきたカードを組み込んだためチャレンジ色が強かったですが、使って楽しい形に纏められて一安心です。これを機にさらに視野を広げていきたいとこ、次は世界を狙います。
一応ながら3部作的なことを始めに話した都合上、第3弾的なのもある的な感じなので、そちらもボチボチ仕上げていこうと思います。レシピ自体は自分のアカウントで公開していますので、気になる方はそちらをご参照ください。
これから冬空がさらに厳しくなりますが頑張って耐えていきましょう。いつでも心の中は南国気分でぽかぽかと。
それでは、Arora!!!
【遊戯王Advent calendar2020】のほうもお忘れなく、是非皆さんも盛り上げてください!!