初めましての方は初めまして、リン酸と申します。
普段はのんびりと気の合う友人と遊んでおり、時たまブログを書いたりしています。
この度、刺身(@YPsashimi ) さんが企画されました「遊戯王Advent Calendar」16日目を担当させていただきます。企画の詳細はこちらからご確認ください。皆様とても個性的で面白い記事を書かれてるので、是非そちらの方もどうぞ。
当ブログでは自分と友人のデッキ紹介を主に行っていますが、今回はせっかくの企画ということでカード考察で書かせていただきます。
今回挙げさせてもらうのは「メガリス・プロモーション」というカードについてです。デッキを作る上で必要不可欠なカード考察、こういう観点もあるんだなくらいでご覧ください。
メガリス・プロモーション とは?
本記事の主役となるのはこのカードになります。
《メガリス・プロモーション》
「永続罠 」
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
① 自分フィールドのレベル4以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターのレベルをターン終了時まで元々のレベルの倍にする。
先日発売された新弾に収録されている最新テーマ「メガリス」のサポートカードであり、星4・8で構成されているメガリスの展開に役立つ効果となっています。少し変わったテキスト故、皆様も一度はコンボの考察をしたのではないでしょうか。
僕も他の方と色々話し合って考察した結果、「生まれた時代が遅すぎる」という結論になりました。いやホント何だコイツ。
しかし、過去のカードでは例がない「レベル4以下のモンスターのレベルを倍にする永続罠」と聞くと、何かしらに活用できそうですよね?そんなわけで考えたり教えてもらったものをまとめてみました。
使い方の考察
1. 「レベルを倍にする」に着目
とりあえずテキストに書いてることから探っていきましょう、基本はいつでも大切なことです。
使い方として思い付くのは、シンクロやエクシーズへの適用といったところでしょうか。ちなみにリンクだと《混沌の戦士 カオスソルジャー》《星神器デミウルギア》が候補に上がります。
まずはエクシーズの場合。基本的には1枚からエクシーズに繋がるカードを列挙しています。かなり候補が挙がるので、一部だけ載せさせてもらいます。
☆ランク6
《スターダスト・アサルトウォリアー》
《炎星候-ホウシン》
《マックス・テレポーター》
☆ランク8
《デブリ・ドラゴン》
《カラクリ将軍 無零怒》
《聖刻龍-ドラゴンヌート》
《魔弾の射手 カラミティ》 etc…
ヌートとカラミティはプロモーションの起動が効果発動に絡むため、コンボって感じがしますね。個人的にはシンクロを絡めて《黒白の波動》と組み合わせてみたいところです。
シンクロに関しては更に択が増える、というか無限にあるのでこちらも一部だけ載せていきます。これ以外にも沢山あるので、是非探してみてください。
《ジャンク・シンクロン》→星7,8Sに対応
《切れぎみ隊長》→星6,7Sに対応
《BF-極北のブリザード》→星7,8,10Sに対応
《サイバース・ガジェット》→星8,9,10Sに対応 etc…
《ジャンク・シンクロン》が《ジャンク・ガードナー》以外のジャンクSに繋がるのは面白そうですね。
ブリザードから《BFT-漆黒のホークジョー》や《BF-フルアーマード・ウィング》が出せるのも魅力的に見えます。
その他、一気にレベルを上げることができるという考えもあります。低レベルのF.A.モンスターに使って一気に効果発動圏内に持っていく、《貴竜の魔術師》の効果を複数回使うのに利用する、なんてことに使えたり。
小ネタみたいなものですが、《オッドアイズ・アドバンス・ドラゴン》のリリース要因を簡単に用意できる、《アドバンスドロー》が簡単に撃ちやすくなるなんてのも。
《輝神鳥ヴェーヌ》や《幻影騎士団ロスト・ヴァンブレイズ》などのレベル変動カードを利用し、高レベルモンスターを更にぶち上げるなんてのも何かに使えるかもしれませんね。主に《ダーク・ダイブ・ボンバー》や《ザ・カリキュレーター》と組み合わせることになるかと。一応、海外で先行販売の《Star Power!!》もあるので一考の余地はあるかも?
2.一時的なレベル変動として利用
少し扱いは難しいですが、一時的にレベルを変えるカードとして使うこともできます。《忘却の都 レミューリア》や《調星師ライズベルト》が似たカードとして挙げられます。
まずは《滅びの呪文-デス・アルテマ》や《帝王の轟毅》のように、上級モンスターがいると起動できるカードと組み合わせる使い方です。これらのように相手ターンに使えると、動きが読みにくいことも合わさって奇襲性が高くなりそうです。
他にも《天融星カイキ》の蘇生条件を満たして、融合召喚に繋ぐということも出来ます。普通に壁として使うなり、相手ターンのシンクロ素材に使っても面白いかもしれませんね。
僕のオススメは《巨神竜の遺跡》の妨害効果を相手ターンのみ適用する運用法です。自分ターンはレベル4のままにしておき、相手ターンになったらプロモーションでレベル8にして遺跡を起動させる…なんてことが出来たらオシャレですよね!やられた側はたまったもんじゃないと思いますが。
3.チェーンできるレベル変動としての運用
最後に応用的な使い方を紹介させてもらいます。使えるデッキをかなり選びますが、テクニカルな使い方がしたい!という方は是非目を通してください。
これは先ほどのようにレベルを上げるために使うのではなく、レベルを変更して処理を変えるための運用となります。具体的にいうと、効果解決時にレベルを参照するタイプのカードに組み合わせて使う、といった形になります。
《同胞の絆》の発動にチェーンして使うことで、レベル4以下以外にもレベル6・8のモンスターが対象範囲に含まれるといった使い方がまず1つ。かなりコンボ性が高いですが、適用範囲が増えるため考えてみると楽しそうですね。
(例)
1.《オネスト》を対象として《大天使クリスティア》+《The splendid VENUS》をリクルート→《オネスト》を手札回収
2.《ユニゾンビ》を対象として《ヴァンパイア・レッドバロン》+《カース・オブ・ヴァンパイア》をリクルート→レッドバロンで相手モンスター奪取+カースを戦闘破壊→相手ターンにカースが帰還
そしてここからはルールが絡んでくる動きの紹介になります。まずは関係するルールについて軽く説明していきます。
遊戯王には簡潔に言うと、カードの効果処理は行えるところまで行うといったルールがあります。
例として、
《ブラック・ガーデン》が存在しているとき、ローズトークンが特殊召喚できない場合でも攻撃力半減の処理は行われます。
このルールに則ってプロモーションを使うと、クリストロンチューナーや《SRオハジキッド》のように「効果で特殊召喚→シンクロ召喚を行う処理」を中断させることが出来ます。
ちなみに公式に確認したところ、可能であるとお墨付きを頂いております。
勿論シンクロ召喚を行う前提で効果を発動するので、この動きを使うためにはエクストラデッキに正しいシンクロ先を用意する必要はあります。
例えば、オハジキッドで墓地の《アクセル・シンクロン》を蘇生したいとき、エクストラに《スターダスト・ドラゴン》のような星8風シンクロが必要です。
ここでオハジキッドの効果にチェーンしてプロモーションを使うと、エクストラに星11風シンクロが存在していなければ《アクセル・シンクロン》が蘇生されたところで処理が止まります。
結果だけまとめると、星6となったオハジキッドとアクセロンが残ることになります。
ちなみにクリストロンだと帰還先の効果は無効のままですが、《SRオハジキッド》と《ジャンク・アンカー》は効果が無効にならず蘇生されるため、蘇生したモンスター効果を問題なく起動できます。
つまりまとめると以下の文章のようになります。
これは…デッキだな?
まとめ
ここまで長々と書き連ねてきましたが、皆さんいかがだったでしょうか?
ただレベルを倍にするだけのカード、それ1枚からでもここまで考えを広げることができる。そう考えると遊戯王のカードプールの広さ・繋がりというのは思っている以上にあると思えませんか?僕はこれこそが遊戯王の面白味の1つだと考えています。
ここまで突き詰めて考察する必要は全くありませんが、もしこの記事を通して皆様のインスピレーションに少しでも影響を与えられたなら幸いです。
ついでに茨の道を笑顔でスキップする人が現れることを願ってます。
明日の記事はぴーまんさん( @crowingspear )となります。
本企画も折り返しを過ぎた辺りになりますが、まだまだ続きますので是非他の方の記事もお楽しみください!
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それでは。