リン酸の語り処

遊戯王OCG考察・構築案の物置です。

【フルデュラ】デッキ紹介&解説

お久しぶりです、リン酸です。

最近、ガチまとめさんの影響でブログ記事を目にする機会が以前より激増しましたね。皆さん面白い+読みやすい文章を書かれててスゲェ!ってなる反面、自分の文章を見返すと劣等感で塵になります、僕は塵。

ただ、自分はプロでなく一般通行人なので、デッキ紹介やオフの感想とか雑多な内容を細々とお送りできればと思います。

面白い記事が読みたい方はガチまとめさんの方を読もう!面白い記事いっぱいあるぞ!!!

 

さて、前回の【セブン・パラノイド】から2ヶ月でのデッキ作製記事になりますが、これは驚異的なペース(当社比)

話は変わりますが、前回の記事(上記URL参照)が多くの方に見て頂いたようでありがたい限りです。それとは関係ないですが、次の記事のハードルが上がったと勝手に感じて投稿が遅れてる奴がいるらしいですよ、情けないですね。

話を戻しまして。

内容としてはタイトル通り《幻妖フルドラ》+《アーティファクトデュランダル》、略して「フルデュラ」の組み合わせを軸にしたものとなります。

 

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レシピは以下の通り、詳しい内容はそれぞれ下記をご参照ください。

 

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コンセプト

このデッキのコンセプトは「ランダム墓地肥やしの利用」となっています。

具体的に話すと、ランダム墓地肥やしによって得られた墓地リソースを《幻妖フルドラ》や《魔晶龍ジルドラス》によって利用することが目的です。

ある程度はルートを確立して動かしてはいますが、基本的に落ちたカード及び相手の動きにより対応を変えるため、確定したコンボやフィニッシュルート等は想定していません。

むしろ相手に合わせて「ビートダウン」「バーンアウト」「デッキデス」を切り替えるのが目標ですね。

 

リソースを作るランダム墓地肥やしの役割には《毒の魔妖-土蜘蛛》を採用しています。このデッキの軸となる《アーティファクトデュランダル》に繋がる星5であり、自分及び相手のデッキを墓地に送ることができるというのが主な理由です。

自分及び相手のデッキを墓地に送る、ここが一番のポイントであったりします。

墓地利用であればライトロードや《隣の芝刈り》などを使うのが定石ですが、それらを採用しない大きな理由はここにあります。だって相手のデッキが見えないですからね。

相手のデッキが削られる、それは即ち「相手がプレイしていない札を見る」ことに繋がります。これはただの自論なので割愛しますが、以前にも話した低速デッキ破壊を組むメリットの一つだと思っています。墓地利用が多い昨今だと、マイナスに捉えられるかもしれませんけどね。

以上がこのデッキの目指す動きになります。あとは土蜘蛛フルドラデュランダルを組み、土蜘蛛で落としたリソースをフルドラジルドラスで拾って…といった動きを繰り返し戦う流れです。最初に強くぶつかってあとは流れで、といったところ。

 

初動・展開ルート

初動としては《水晶機巧-ハリファイバー》+《氷の魔妖-雪娘》の組み合わせを基本とし、これらに繋がるカードとして《ニゾン》を軸に置いています。そのため、ここに繋がる《バトル・スタン・ソニック》《不知火の陰者》《召喚僧サモンプリースト》《悪魔嬢リリス》辺りが初手に欲しい札になってます。

これらから《ニゾン》+モンスターの組み合わせを作り、ハリファイバー +《轍の魔妖-朧車》へとつなげ、ハリ効果で《シューティング・ライザー・ドラゴン》を呼んでフルドラ落とし→土蜘蛛シンクロ召喚.

までの流れを想定しています。

場合によっては、雪娘の効果で《馬頭鬼》を落として自ターンで土蜘蛛にすることも。その場の盤面とノリと勢いで切り替えます(大体は勢い)

そして展開ルートについてですが、このデッキの最も要となる「土蜘蛛朧車の切り替え」が出来る盤面を紹介させてもらいます。そのためのキーカードはこちら。

 

 

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死の王 ヘル

効果モンスター   星9/闇属性/アンデット族/攻 800/守2800
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):「死の王 ヘル」は自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
(2):自分フィールドの「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体をリリースし、そのモンスターとはカード名が異なる自分の墓地の「ジェネレイド」モンスターまたはアンデット族モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

このカードの登場により、

自分のターンは土蜘蛛を蘇生してデッキ破壊+展開に繋ぎ、相手ターンは朧車を蘇生して戦闘破壊されない厄介な盤面を作る…そんな切り替えが出来るようになりました。王の名前は伊達ではなかった、攻撃力は伊達だけど。

さて、ではこのカードをどうやって盤面に引きずり出すか。最初は《王の舞台》をデュランダルで起動して呼び出してやろうと思ってましたが、引けないときが悲惨なので却下。というかそもそもドローフェイズですら発動するみたいですね、なんだそのバグみたいな挙動は。

色々考察した結果、今回は《ヴァンパイア・サッカー》と《No.29 マネキンキャット》のコンビに落ち着きました。

 

ルートとしては、

①《妖刀-不知火》の効果で陰者を絡めて《刀神-不知火》をシンクロ→陰者の効果で妖刀が帰還

刀神と盤面に残ってる妖刀以外のアンデット(恐らく朧車あたり)で《ヴァンパイア・サッカー》をリンク

③墓地の《ヴァンパイアの眷属》の効果でサッカーを墓地送りしつつ自己蘇生→ss時のサーチ効果で《ヴァンパイア・デザイア》を手札に

妖刀眷属マネキンキャットをエクシーズし、余ったモンスターを《ヴァンパイア・デザイア》の効果で墓地のサッカーと入れ替え

これでサッカー+マネキンの布陣が整うので、サッカーで相手の場にアンデットを用意しマネキンを起動すればヘルが飛んできます。この動きを成立させるよう雪娘の効果などで準備を整えていく、これが初動後の大まかな動きになります。

ちなみにこの動きに気付いたのは、このデッキを初めて使った遊戯オフの後です。そう、終わってから。いやまぁ、虚無感すごかったよね……

 

採用カード

各種採用カードについて詳しく説明していきます。

 

モンスター

九尾の狐》は雪娘の効果で触れて且つ雪娘のEX誓約を外せます。 《アンデット・ネクロナイズ》と合わせると、相手のモンスターを奪いつつ《交血鬼-ヴァンパイア・シェリダン》に変換することも可能。

 

魔晶龍ジルドラス》はデュランダルの効果で相手に魔法・罠を割らせて、好きな魔法罠を拾うといったこのデッキのメインの役割があります。相手ターンで使った後、次ターンにX素材として利用するのが理想であるため、朧車の戦闘耐性付与の効果で生き残る確率を上げています。

2枚なのは素引きしても強い(雪娘の項で後述)のと、ピンだと除外された場合に再利用まで時間がかかってしまうため。

 

ヴァンパイア・フロイライン》はランク5を組みやすくするために採用。具体的には土蜘蛛+雪娘が盤面にいるときに、雪娘を《ヴァンパイア・デザイア》でフロイラインに変換しランク5に繋ぐ動きが取れるためです。雪娘でそのままフロイラインを仕込む事もできるので、割と使いやすい動きです。

 

エクシーズ・スライドルフィン》は《エクシーズ・リボーン》や《無限軌道要塞メガトンゲイル》で吊ったデュランダルに装填して、素材を2枚にできるため採用しています。「デュランダルの維持=デッキの回転」に繋がるため、そこを拡張できるのは大きいです。他にはデザイアで吊ったシェリダンに装填したりすることも。

 

サイレント・ウォビー》は相手の場に送りつけつつ強制効果が起動するため、自ターンにデュランダルから展開できる札として採用しています。相手がデュランダルからの動きを知っていると、何もせずに耐えられる→貯められたリソース一気に吐かれて負け、といった展開がままあるため、そこを打開できるのは非常に大きいです。

 

黒牙の魔術師》は《ジェネーション・フォース》で触れるフルドラの蘇生札としての運用になります。このデッキの弱点でもある高打点持ちへ対応できるため3投していますが、EXへ送られた後の再利用法が無いのが懸念する点の1つですね。

 

ヴァンパイアの眷属》は上記の展開ルートに加え、EXゾーンに居座るシェリダンを退かしつつデザイアシェリダンに変換→メガトンゲイルに繋げるため後半でも腐りにくいのが気に入っています。でも手札に来たら序盤から終盤まで腐るのでやっぱり嘘です。

 

氷の魔妖-雪娘》について、

場にあるときにEX縛りが付きますがそれ以外は何も制限が無いので、《九尾の狐》やデザイアに加えて、アドバンス召還でのリリースにより誓約を外します。そのため、上級モンスターを少し多めに採用しています。初期案としては《ジェット・ウォリアー》や《リンクリボー》も考察していました。

また、「使用後に除外される」といったインクの染みがついてないため、繰り返し使えるエンジンとしては非常に優秀かと。このカードの登場でアンデットを考察した方も少なくないのではないでしょうか?自分もそのうちの1人です。

あとイラスト結構好きだったりってのもあるんですよね

 

魔法カード

アンデット・ネクロナイズ》は上述した九尾と合わせてシェリダンに繋ぐ動きに加え、除外された《馬頭鬼》などを再利用できるため採用しています。

通常のアンデット族のデッキだと《異次元からの埋葬》などが優先されますが、このデッキだと「雪娘の落とし先の用意」+「デュランダルの的を作る」といった2つの役割が持てる点が非常に大きいため、こちらを優先しています。

 

ヴァンパイア・デザイア》は1枚目をヘルの動きに繋げるため、2枚目をメガトンゲイルの出力に使用するためと想定し、2枚を採用しています。上述したランク5に繋ぐ動きにも役立つため、割と器用に立ち回れるカードでもありますね。

 

黒白の波動》はこのデッキを組む上で1番使いたかったカードになります、というよりこれが使いたくて今の構築に寄せたと言っても過言ではないです。土蜘蛛で落ちたこのカードをフルドラで拾い、そのままデュランダルにして二重の圧をかける…このイメージを原点として組み上げています。

これだけだと使う機会が少ないので、《刀神-不知火》と合わせたランク6の動きでも使えるようにしています。それでも腐りやすいことに変わりはないため、現状ピン刺しで抑えています。

 

このデッキのコンセプト上、墓地に落ちたカードをデッキに戻すメリットは少ないため、他の壺シリーズではなく《大欲な壺》を採用しています。その他にも、墓地回収はあれど除外されたアンデット以外のモンスターに触る手段が少ないため、こちらを優先した経緯もあります。

 

罠カード

やぶ蛇》はデュランダルを軸とするデッキならほぼ内定枠と言っても過言ではないでしょう。このデッキだと、EXデッキからは《PSYフレームロード・Ω》やメガトンゲイルに加え、一度使用した《黒牙の魔術師》も対象になります。

メインデッキからは《悪魔嬢リリス》やフルドラくらいでしょうか。この部分がまだ甘いため今後の改善点ですね…

 

墓地墓地の恨み》というカードですが、低速デッキ破壊ビートの理由付けとしてかなり適解に近いと思っています。発動条件も昨今の環境であれば勝手に溜まってる可能性すらありますし。効果を受けない系統以外の高打点であれば、このカードの存在は無視できないはずです。

これでボコボコにされまくったカード、例えばヴァレルロードとかアストラムとかアストラムに恨みを晴らしてやりましょう!!!!!

 

逢魔の刻》や《迷い風》は汎用札としての立ち位置が強いですが、一応他の類似札との差別化はしています。

前者は自分だけでなく相手のモンスターも蘇生できるため、こちらが用意した墓地リソースを使って出した大型を利用する事も出来ます。これで相手にヴァレソとかアストラムとかアストラムの脅威を教えてあげましょう。

後者についてですが、特に《ブレイクスルー・スキル》との差別化を意識しています。あちらと違い、《迷い風》は自分のモンスターにも使えるため雪娘を無効化して展開する事も可能です。さらに墓地効果で「セットする」事ができるため、デュランダルの的としての役割も果たせます。ジルドラスの疑似餌としても優秀ですからね。

 

不知火流 輪廻の陣》についてですが、土蜘蛛でデッキデスを狙う際に自分が先に切れる可能性があることと手札が不足しがちになるため、その両方を解決する手段として採用しています。このカードを相手は残したくないため、ジルドラスの疑似餌として優秀である事も大きいですね。

 

ソウル・レヴィ》はデッキ破壊戦術に切り替えた際の切り札として運用します。使うとすれば、中盤以降のタイミングで拾う立ち回りをとるといったところでしょうか。序盤に撃つと墓地リソースで戦うタイプのデッキ相手の時に地獄を見るので気をつけよう!(1敗)

 

 

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↑ソウル・レヴィで削りきったものの、そのターン中に墓地リソースを利用されディザスターレオで特殊勝利された図

 

ヴァンパイアの支配》ですが、役割としてはサーチできるカードとしての役割のほうが大きいです。勿論妨害札として運用する事もありますが、使えない時にフルドラで魔法カード回収用コストとして使うことのほうが多いかな?必要ならジルドラスなりで構えればいいわけですからね。

 

EXモンスター

PSYフレームロード・Ω》は《不知火の陰者》を中心とした出張セットの一部みたいなものですが、これがあることでターンを跨ぐとはいえ「ユニゾンビ+モンスター」の初動条件を満たせます。自身効果で除外後に帰還するときはフィールドに"戻る"なので、《やぶ蛇》で出してもずっと維持できるのも優秀です、流石制限カード

 

セイクリッド・トレミスM7》はシェリダン以外の選択肢であり、墓地に落ちた《黒牙の魔術師》を拾ったり送りつけた《サイレント・ウォビー》を回収したりします。あと、たま〜〜に自身をバウンスして再利用したりとか。

 

No.61 ヴォルカザウルス》はビートバーン方面で戦う際の切り札です。大抵はマネキンサッカーで吊り上げた高打点を焼きつつ、後続の《無限軌道要塞メガトンゲイル》の素材となります。いつの時代も高火力バーンは大正義ですね。

 

以上が採用カードの細かな説明になります。

 

裏話的な語り

本当にどうでもいい内容なので、興味のない方は飛ばしてください。

 

今回、実は数年ぶりにアンデット族に触ってみたという背景があります。その理由としては、自分がアンデットのパワーを避けていた+テンプレートの動きが安定しすぎている…といった感じです。うーん、紛う事なきデッカス精神。

はっきり言うと、今のアンデットってアンワ貼ってドーハスーラで殴ってうららぶん投げるのが最強じゃないですか。それを意地でも使わない、というのが裏のコンセプトとしてありました。

 

具体的な理由付けとしては、

①《アンデットワールド》およびフィールド魔法が使えない・使いにくい

デュランダルの的として優先的に割られる可能性が高いため、安定した運用が厳しい

また、アンワだとアンデット以外のアドバンス召喚が出来なくなり、雪娘の処理が厳しくなる

 

②ドーハスーラが邪魔

→相手ターンにジルドラス及びやぶ蛇で呼び出すモンスターのスペースが欲しいため、それを塞ぎかねない彼奴は邪魔になりかねない

 

といった形で言い訳することで採用圏内から外しています。うーん、見習うべきでないデッカス精神だなぁ… 

まぁ、こういう風に採用理由だけでなく「非採用理由」を考えておくと、精神の保養にもなるとかならないとか…? まずオススメはしませんが。

さらに本音を言うならば、もっとアンデットのテンプレートから離したかった、と言うのもあります。昨今の速度とか安定性を考えると、流石にそこは妥協しなければいけない面もありますがね。

まぁ色々言ってますが、使っててめちゃくちゃ楽しいことに変わりはないので気にしたら負け!!

 

このどうでもいい語りを読んでくださった方の貴重な時間を恐らく3分ほど浪費させました、やったぜ。

 

 

 

終わりに

さて、ここまで読んでくださりありがとうございます!いかがだったでしょうか。

 

今回のデッキ【フルデュラ】はコンセプトとしても然程珍しいものでもなく、眼を見張るような動きやルールを突くようなコンボもありませんが、個人的には色々使ってみたかったカードを何枚も採用して組み上げられたので楽しく回せる形になりました。

特に長年挑戦したかった《魔晶龍ジルドラス》と《幻妖フルドラ》及び《アーティスト・デュランダル》を紐付けた形で纏められたのは非常に満足してます。

 

今回も真面目に解説させていただきました。今後は流石にもっとペースが落ちると思いますが、お付き合い頂けると幸いです。

 

あと、せっかくなので宣伝フェイズを少し…

 

2019年9月23日(月・祝)

「伊丹ホール 多目的ルーム」にて

風霊デュエル会 3】というデュエルオフを開催させていただきます!!

詳細URLhttps://t.co/7I3kgqxxVg

 

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↑当イラストはじゃこジル( @jaco_zil )さんに提供していただきました。

 

参加枠は50名で、広々とした会場でゆったりとデュエルできます。また、参加賞として景品を配布させていただく予定です。

ほかにも当日のサブイベントとして、運営の独断と偏見で作られた「遊戯王OCG筆記試験」を開催します。何言ってんだという方は詳細URLをご参照ください。

 

まだ枠は残っておりますので、皆様のご参加を是非お待ちしております!!

 

 

はい、宣伝フェイズ終わり!!!

 

ということで最後まで読んでくださった方へ、ここまでお付き合いくださりありがとうございます。

こんな私ですが、皆様に読んでもらって感想を覗くのがモチベ向上に繋がりますので、どうぞ今後ともよろしくお願いします。

 

次回ですが、恐らく内容は決まっています。

数少ない怪文書ファンの皆さん、お待たせしました。ただ今友人に鞭打って記事を書かせていますので、もうしばらくお待ちください。

 

それでは、今回の記事はここまでとさせていただきます。次回のブログ更新でお会いしましょう。