細々とブログは続けてます、リン酸です。
前回のデッキ紹介(月刊除く)からほぼ半年が経ちました、自分でも驚いてます。えっ、そんなに作ってないの…月刊考えるのに必死で、普段使い用に手を付けられてなかった気もしますね。
ちなみに月刊デッキビルドですが、しばらくお休みさせていただきます。アイデアを形にする時間が中々取れなくなっているのに加え、当初の目的である速攻ビルド力の強化はできたと感じてますので。何か思い付いたらここに残す、くらいのスタンスで行こうと思います。
今回の内容ですが、以前からずっと書くよ!って言っていた「セブン・ソード・ウォリアー」のデッキ紹介になります。時間がかかった分(およそ半年)、納得いく形になったのでまとめてみました。よければご覧ください!
↑どうでもいいけど、「セブンソード」なのに剣が3本だけなのおかしくない…?
【セブン・パラノイド】
経緯
このデッキを組むに至る流れの話です。正直読まなくてもいいので飛ばしても大丈夫です(なぜ書いた)
組もうと思ったキッカケは単純で《セブン・ソード・ウォリアー》を使いたかっただけです。なんか面白そうなカード無い??という曖昧な問い掛けに、知り合いの方がオススメしてくれたのが始まり。その時投げられた案がめちゃ面白かったので、意地でもパクってやるそれに並ぶの作ってやる!となったのを覚えてます。
では、まずその使いたいカードである《セブン・ソード・ウォリアー》の説明から。
《セブン・ソード・ウォリアー》
シンクロ・効果モンスター 星7/地属性/戦士族/攻2300/守1800
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
1ターンに1度、このカードに装備カードが装備された時、 相手ライフに800ポイントダメージを与える。 また、1ターンに1度、このカードに装備された 装備カード1枚を墓地へ送る事ができる。 このカードに装備された装備カードが墓地へ送られた時、 相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を 選択して破壊する事ができる。
まとめると、次のような感じです。
- カードを装備したら800バーン / ターン1
- 装備が外れると相手モンスター破壊
- 自分でも装備を剥がせる
装備魔法に関連した破壊・バーン効果を持つ癖の強いカードで、バーン値も800と悪くない数字。また、破壊効果にはターン制限がなく、相手ターンでも装備さえ剥がれれば破壊効果が使えます。なのでそこを生かしていきたい…と考えたところで恐らく詰まります。自分は詰まりました。
同じ星7シンクロには月華竜・クアンタム・ミカエルなどの強力な除去効果持ちが存在し、加えて複数破壊であればアーカナイトでも同じ役割を担えます。そのため「除去を複数回使えるから」という理由だけでの採用は厳しいという結論に至り、自分はバーン効果にも重きを置きました。
このバーン効果は強制なので、装備さえ付けられれば相手ターンであろうとバーンを叩き込めます。つまり、自分・相手ターンの両方で装備カードを付けることができれば1600ダメージを与えられます。単純にこれを5回繰り返せば勝てるラインです。ようやく方針らしきものが見えてきましたね。
結論として、セブンソードのデッキをバーン主体のビートダウンとして組むと決めました。これを両立できる星7シンクロはこいつとDDBくらいです。
コンセプト紹介
このデッキのコンセプトは「自分・相手ターンでのバーン+破壊効果の起動」となっています。
では、自分・相手ターンの両方で「バーン+破壊効果」を両立する動きを考えたときに、どのようなカードが必要なのか。特に難しいのは相手ターンでの装備です。
相手ターンに装備できるカード群の候補として、次のようなものがあります。
○罠カード
《鎖付きブーメラン》
《ロケットハンド》
○装備させられるモンスター
《暗黒魔族ギルファー・デーモン》
《フリントロック》
しかし前者は再利用が難しい、後者は再利用はできるがセブンソードが貧弱になってしまうという欠点がありました。加えて、別途装備カードを破壊するギミックが必須になるという問題もありました。この時点でかなり発狂しかけです。
何か装備するのと破壊するのを両立できて、比較的サーチしやすいものはないものか…まぁそんなもの都合よくあるわけ
み つ け た
はい、これらの条件を《寄生虫パラノイド》が奇跡的に満たしてくれました。デッキ名にも入っている通り、このギミックが主軸になります。
動きとしては、聖剣を装備している《セブン・ソード・ウォリアー》に《寄生虫パラノイド》の効果で自身を装備すると、聖剣が外れてセブンソードのバーンと破壊効果が起動する、といったものになります。これだけだとよく分からない方に軽く説明しますと、
聖剣は戦士族モンスターのみに装備できるカードで、パラノイドは装備されたモンスターの種族を昆虫族に変更する効果があります。
つまり、聖剣をもっている状態でパラノイドが装備されると、装備対象が不適切となるために聖剣はルール効果で破壊されてしまう、といった処理になります。そして、パラノイドの装備効果と種族変更の処理は同時であるため、セブンソードの破壊効果も問題なく起動することができます。
分かりやすくイラストにするとこんな感じです。
①
↓
②
↓
③
(何回も作り直したから)実に分かりやすい説明だと思います、思わず自分でも感心するレベル。処理自体も一見複雑ですが、ルールで破壊されるんだなーと分かれば大したことはないはず。
「こいつ、ついにルールでの処理に手を出しやがったよ」とか思ってるそこのあなた、怒らないから出ておいで。
ということで、このデッキは目標盤面として《セブン・ソード・ウォリアー》・《寄生虫パラノイド》・聖剣の3枚を揃え、その盤面を複数回形成することを想定しています。セブンソード+聖剣は初動札からの一連の流れで揃え、パラノイドには《サブテラーの継承》からアクセスしていきます。
初動としては《アマゾネス王女》からのスタートが理想です。王女から《アマゾネスの叫声》経由で《アマゾネスペット仔虎》に触り、王女の攻撃宣言時効果で仔虎を切って《アマゾネス女王》をリクルート+仔虎ss、この流れがめちゃくちゃ安定します。相手の盤面に触れないし、どうしてもダメージ受けちゃうんですけどね…そこは妥協点。
王女と女王で《聖騎士の追想 イゾルデ》を出し、《星杯の神子イヴ》→《水晶機巧-ハリファイバー》と繋いでいくと、《星遺物-『星冠』》と《ヴァイロン・スフィア》に触れます。これにより、聖剣を装備したセブンソードが構えられるというわけです。
↓その時の盤面はこんな感じ
相手ターンにハリファイバーから《TG ワンダー・マジシャン》を出せば、相手ターンにセブンソードの破壊効果を使えます。さらに場にいる《星杯の妖精リース》とシンクロして《ヴァイロン・デルタ》が出せ、《D・D・R》や戻した《月鏡の盾》にもアクセスできるのもGOOD!
《寄生虫パラノイド》にアクセスするための《サブテラーの継承》ですが、《地中界シャンバラ》からの《サブテラーの導師》で触れるのは言わずもがな。加えて、その導師を切ることで初動である《アマゾネス王女》へアクセスでき、序盤・中盤・終盤と隙なく使い回すことができます。
さらに王女スタートの流れなら、闇属性である《星遺物-『星杯』》を手札に抱えているため、シャドールを経由して《金華猫》や《カクリヨノチザクラ》といった盤面を再形成する札にも触れます。やはり継承とかいうカード、維持するだけで無限にデッキが回る悪魔のようなパワーを持っている…
主な動きとしては以上のような感じ。基本的にはセブンソードを維持し、バーンで削りながら立ち回っていく形になります。
《アマゾネス王女》に触れるカードが初動札となるため、8割ほどで握れるという計算になります。昨今の速度を考慮するとこれくらいは無いと安心できないのが恐ろしいですね…
採用カード
ここでは、上で挙がってないカードの採用理由やそのカードを絡めた動きなどを紹介していきます。
モンスターカード
《サブテラーマリス・グライオース》は継承要員のサブテラーリバースとしての役割が主な理由です。一応デッキに戻った《月鏡の盾》を落とせるというのもありますが、理由付けとしてはかなり甘いので一考の余地あり。
《アマゾネスの剣士》はある種のジョーカー枠。馬鹿みたいな高打点への対処がこのデッキでは少ないため、それを逆手に取れるのはかなり大きいです。ついでに《アマゾネスの急襲》でも構えておけば間違いなく嫌な顔されそうですね…流石リンクス環境を荒らしただけはある。
《サルベージ・ウォリアー》は《ヴァイロン・スフィア》を吊り上げつつ《氷結界の虎王ドゥローレン》になれるため採用しています。イゾルデのサーチ先の筆頭で、埋まってしまったEXモンスターゾーンを能動的に空けることもできて重宝します。
シャドールモンスターは3種類採用しています。もちろん継承要員であり、ファルコンとビーストは汎用的な理由での採用です。この中で《シャドール・ドラゴン》は重要枠であり、継承と合わせて相手ターンでの装備破壊枠として扱えます。これがあるから継承シャドールを解禁したといっても過言ではないです。
《切れぎみ隊長》は継承から触れて、アマゾネスやスフィアを吊り上げられるため採用しています。また、《天輪の双星道士》にそのまま繋げられるのも優秀です。
魔法カード
《熱き決闘者たち》は王女の特攻によるライフロスを減らすために採用しています。攻撃宣言に合わせて発動することで、戦闘を止めつつ展開に繋がることができます。動画で見つけて良さげだったのでパk、参考にしました。
《星遺物の守護竜》は墓地の《サブテラーの導師》を使い回すために入れています。これによりドゥローレンと《聖剣アロンダイト》が有効活用でき、加えて継承でのサーチに繋げることもできます。
《月鏡の盾》はイゾルデのコスト+処理が難しいモンスターへの対策です。加えてこのデッキでは《アマゾネスの叫声》と組み合わせると、相手のモンスターを一掃できる野蛮なコンボが成立します。これも動画で見て(ry
《サイバネット・ユニバース》はこのデッキのリソース回復の要です。壺や瓶などのリソース回復は入れないの?と思われるかもしれませんが、このデッキでは墓地にいてほしいカードの方が多いため、無闇に戻したくないというのがあります。
また、このデッキのコンセプト上、長期戦になることは少ないため、短期決戦でも運用しやすいこちらを優先しています。破壊すれば厄介なモンスターを除去出来る可能性もある、というのも大きいです。
罠カード
《力の集約》について、知らない方もいると思うので少し説明を。このカードは装備カードを他の対象に移し替える効果を持っています。そして、その移し替え先が不適切な対象だった場合、その装備カードは破壊されるという処理が発生します。
加えて、「モンスターが装備カード扱いとして装備されているとき、現在装備されているモンスター以外は全て不適切な対象となる」といった裁定が出ています。つまり、装備カードが装備魔法なら移し変えることができ、装備扱いのモンスターなら破壊されるということになります(ややこしい)
この処理を利用することで、月鏡を別のモンスターに移し替えたり、聖剣やパラノイドを破壊したりするのがこのカードの役割になります。普通に魔法・罠を割るカードでも問題ないですが、装備を移し替えられるといった特性がこのデッキと合致しているため、《力の集約》を優先する運びとなりました。これが結構器用に使い分けられて強いです (あと相手の「出たよ…」みたいな反応が見れるのが好き)
《バーバリアン・ハウリング》は防御札+相手のライフを削り取る役割を両方こなせます。《魔法の筒》と違い相手モンスターに干渉でき、《業炎のバリア-ファイヤー・フォース-》と異なり自滅の可能性もない。打点の低いセブンソードを高打点で迂闊に殴ろうとしたり、除去しようとしてきた時のカウンター札として完璧な存在です。
エクストラモンスター
盤面を薙ぎ払いつつ相手ライフを削ることができるため、《レッド・デーモンズ・ドラゴン・スカーライト》を採用しています。同じ星8Sである《ヴァレルロード・S・ドラゴン》と迷いましたが、魔法・罠ゾーンの圧迫やバーン効果の有無からこちらを優先しています。
《天輪の双星道士》は《金華猫》や《切れぎみ隊長》から《ヴァイロン・スフィア》を巻き込みながら作れ、そのまま《アームズ・エイド》やスカーライトになれるため採用しています。
《アームズ・エイド》は自身の効果で装備カードとして扱え、高レートのバーンを与えることができるため採用しています。セブンソードに装備しても強いですが、《No.29 マネキンキャット》で蘇生して吊り上げたモンスターを殴り飛ばす"ネコぱんちコンボ"も非常に強力です。
エクストラはまだ選定が甘いところがあるため、今後もっとしっかり詰めていく予定。
採用候補とか
《アルティマヤ・ツィオルキン》は《サルベージ・ウォリアー》から神子イヴを吊り上げると作れ、守護竜の位置移動と継承のセットされる処理を利用すれば両方のターンで呼び出しができます。これにより、相手に合わせて適切なモンスターを用意できます。 しかし都合上、魔法・罠ゾーンを整理できるドゥローレンが優先されるため泣く泣く候補から外しています。
《森の番人グリーン・バブーン》は《星遺物に眠る深層》で蘇生したドゥローレンで深層自体をバウンスすると吊り上げられる星7で、そのままランク7が選択肢に入ってきます。 しかし、この深層ドゥローレンの動きはデッキが回って且つ妨害が少ない時のみ機能するものであり、そういったギミックは過剰であると感じたため外しています。
↑これ、計算のタイミングが挟まってできないから使うのはやめような!ルールミス警察に補導されるぞ!!!ちなみに雷神鬼なら出来るから補導されなくてすむぞ!!!!!
上記のランク7の動きで《森羅の鎮神 オレイア》が出せることに絡めて、《一撃必殺!居合ドロー》も候補に挙がっていました。剣を模したカードであるためデッキの雰囲気とも合っており面白かったのですが、植物族の用意が厄介であったり、上記の通り過剰なギミックと感じたため採用を見送っています。
《巨神竜の遺跡》はセブンソードにつける装備を《竜魂の力》にすることで起動でき、竜魂の力も戦士族限定であるため同じくパラノイドで破壊効果を起動できます。自分ターンは外して相手ターンのみ装備しておくことで、相手にだけ遺跡による圧をかけることができます。
このギミックは知り合いの方が教えてくれて、自分がこのデッキを考えるキッカケになったものでもあります。そのため何としても捻じ込みたかったのですが、遺跡へのアクセスが難しい・遺跡なしでは竜魂の力が機能しないこともあって現状採用を見送っています。このギミックを軸にするならば別の構築にする方が良いと感じたため、また組み替える際にパクりたいと思います。
終わりに
このデッキの紹介は以上となります、また長くなってしまいましたね。
ギミックの完成度・カード間の繋がりは悪くない形にまとめられたと思いますが、アマゾネス周りであったりエクストラの精査が甘いといった点もあるため、今後ものんびり改良していこうかってところです。
あと上でも書きましたが、《サブテラーの継承》があまりにもバグすぎる。速度面・リバースが必須になることが気にならなければ、これで出来ないことほぼ無いんじゃない…?ってほど。このレベルのカードを組み込んだ以上、もっとギミックを組み合わせて横に広がる構築にすべきでもあったなぁと少し反省してたり。以後努力します(言い訳の常套句)
今回は真面目というか普通の文章になってしまいましたが、今後もこんな感じになると思います。クソコラとかネタ系はもう友人に丸投げします!!
ちなみにこのパラノイドのギミックですが、またもやその友人キッカケで生まれたものです。いや何なんだあいつホント…wikiの使い方が僕より上手いので欲しい情報を的確にくれるんですよね、ありがたい話。
というわけで長々と書いてきましたが、ここで締めさせて頂くことにします。次回は友人の怪文書(デッキ紹介)か自分の垂れ流しか何かになると思います。
そして、このようなブログを続けられるのも読んでくださる皆さんのおかげです。以前ほどのペースは厳しいですが細々と続けていきますので、今後ともご贔屓によろしくお願いします。
それではここまで読んでくださりありがとうございました!!